ココロゴト (ページ8)

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瑠姫「どこ行きたい？」

「別にどこでもいいけど」

校門を出るまでの道がいつもの何倍も長く感じる

これはきっと私の横を歩くイケメンのせい

瑠姫「じゃあ、適当にブラブラしよっか」

これだけ色んな人に見られてるのに、何も気にならないのが凄い

まぁどうせ、関わるのは今日くらいだろうし、我慢するしかないか

「気になんないの？色んな人からの視線とか」

瑠姫「気にならないわけじゃないけど、いつもの事だし笑」

イケメンって恐ろしいな

河野も拓実も蓮さんも、毎日こんな生活送ってるのかな

瑠姫「今、他の人のこと考えた？」

「なわけないでしょ」

本当にこの男、恐ろしい

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瑠姫「～～でさ、ほんと面白くて、、」

白岩瑠姫はよく喋る男らしい

私が相槌を打たなくても、ずっと一人で喋ってる

もっと無口な人なのかと思ってたのに

そんなこんなで連れてこられたのは、アクセサリーショップ

瑠姫「どこでもいいって言ってたから、俺の用事に付き合ってね？」

そう言う彼の耳にはキラリと光るイヤリング

オシャレ好きなんだろうな

私はオシャレなんて一つもしていない

興味はあるけど、そこにお金を使わないで、自立するためのお金にしたいから、私はオシャレをしない

「そっち女性用アクセサリーばっかりだけど」

瑠姫「んー？知ってるよ笑」

女性用アクセサリーもつけるんだ、なんか意外

瑠姫「こっちきて？」

「なに、？」

瑠姫「やっぱこっちの方がいいかな、、？決めた！」

そのまま何かを持ってレジまで行ってしまった

ところで、私が呼ばれた意味ってなんだったの？

瑠姫「お待たせ、次はどこ行く？」

満足そうだし、なんでもいいか

「白岩瑠姫の行きたいとこでいいよ」

瑠姫「瑠姫って呼んでくれないの？」

「絶対嫌」

瑠姫「とりあえずフルネーム呼びやめよ？」

「なら白岩」

瑠姫「今はそれでいいや」

何が面白いのか知らないけど、顔がニヤニヤしてる白岩。普通ならキモイってなるけど、顔がいいからならないのが凄い

「何がそんなに面白いの」

瑠姫「白岩って呼んでくる女の子、初めてだな～って笑やっぱりAちゃんって面白い子笑」

「マジで意味わかんない」

白岩の方が面白いよ、こんな女とわざわざ絡むなんて

そう言おうと思ったけど、なんとなく心に閉まっておいた方がいい気がして、白岩には言わないことにした

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