ココロゴト (ページ7)

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LHRが終わり、生物準備室に向かう

白岩瑠姫のクラスは長引いてるっぽい、可哀想に

生物準備室は基本鍵が空きっぱなしだし、誰も来ないから集合場所にはうってつけなんだよね

扉を開けると、LHRが終わってないはずの白岩瑠姫がいた

瑠姫「あ、Aちゃん」

「まだLHR終わってないのになんでいるの？」

瑠姫「用事があるって言って抜けてきた笑時間内に終わらせろよってな～」

女の子待たせるのも良くないじゃん？なんて微笑む

意外とちゃんとした男じゃん

「で、夜空いてるか誘った理由は？」

瑠姫「話してみたいなって思ったからかな」

「え？」

予想とは違う答えで少し驚く

いつもの男は、付き合ってとか抱かせてとか、そういうことばっかりで、話してみたいなんて言われたの、意外と初めてかもしれない

瑠姫「だってAちゃん、テストでいつも1位でしょ？どんな子が気になるなーって」

「話聞いてりゃわかるでしょ？男と遊び散らかしてる女」

瑠姫「そうじゃなくて！俺はみんなが知らないAちゃんの内面が知りたいの！」

目線を合わせてそんなこと言われるもんだから、白岩瑠姫の瞳に吸い込まれそうになる

純粋で真っ直ぐな穢れのない瞳

でも信じちゃいけない、こういう奴がきっと裏切るんだから

私は白岩瑠姫から視線を外す

「私のことは私が知ってればいい。男なんかに知られたくない」

我ながら冷たい女だと思う、でも本当の気持ちだから

瑠姫「今はそれでもいいよ。ゆっくり時間をかけて、Aちゃんのこと知っていきたい」

「、、意味わかんない」

この男、私を狂わせるのが得意なの？

今までの男はみんな、私の手のひらで転がされていたのに

この男だけは違う

私が転がされているみたいじゃん

瑠姫「Aちゃん、、？」

「え、、なに？」

瑠姫「呼んでも反応しないから笑」

はぁ、、本当に相手のペースに持っていかれてる

瑠姫「ほら、行こ？」

なんて手を差し出してくる白岩瑠姫

「どこ行くの？」

瑠姫「今日は～、Aちゃんが行きたいところに行こ！」

「あとその手は？」

瑠姫「手繋がない？」

なんでこの人はこんなにストレートに物事言えちゃうんだろう

「、、繋ぐわけないでしょ、白岩瑠姫ってバカ？」

瑠姫「えぇ、、、」

瑠姫「あ、瑠姫って呼んでよ」

「絶対嫌だから」

男と話すだけでこんなに疲れるの初めて

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