ココロゴト (ページ6)

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さっきから教室がやけに騒がしい

ルキくんイケメンという言葉が飛び交っている

『どうかしましたか？』

あの女、いつも私に悪口言ってくるときと、声の高さ全然違うじゃん。媚び売りとか気持ち悪い。

ルキ「Aちゃんいる？」

ルキの一言でその場が凍る

教室中の視線が私に向いた

「なに」

瑠姫「初めまして、白岩瑠姫です」

「要件は？」

瑠姫「あ、えっと～夜空いてるかなって」

なんだ、顔がいいだけでいつもの男と一緒じゃん

「空いてる、放課後、生物準備室集合」

会話している間も、教室にいる人からの視線はこっちに向いていることが分かる

居心地が悪くなって、私は早足で教室を出た

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瑠姫side

集合場所だけ言って、教室を出てしまったAちゃん

俺も教室戻ろーっと

『アイツとは関わらない方がいいと思います』

Aちゃんのクラスメイトの子が呟く

瑠姫「なんで？」

『知ってますよね？アイツが普段、どんなことをしてるか』

瑠姫「知ってるよ」

『なら、、！』

瑠姫「俺は周りの評価だけで決めつけたりしないよ？Aちゃんと話してみたいから、声をかけた」

俺がこうやって言うと、何も言えなくなったっぽい

少しイラッとしちゃったな、早く祥生のところに帰ろ

祥生「あ、瑠姫くんおかえり」

瑠姫「んー、」

祥生「なんか言われたんやろ？」

ほわほわしてる祥生だけど、こういう時は本当に鋭い

瑠姫「Aちゃんと関わんない方がいいって言われた」

祥生「そりゃそうやろ、モテモテ王子様の瑠姫くんが男遊び激しい女の子と二人で会うなんてびっくりやし」

瑠姫「でもさ、Aちゃんが普段そういうことしてるのには理由があるかもしれないじゃん」

祥生「まぁそうやけど、、」

ほら、みんな表面しか見てない。内面を見ようとすらしない。

祥生「なぁ、瑠姫くん」

瑠姫「なに？」

祥生「Aちゃんと関わりたいのは、ほんまに興味だけが理由？」

瑠姫「、、、え？」

祥生「今まで女の子のことをこんなに必死に擁護するようなこと無かった瑠姫くんが、Aちゃんのことになると必死やし」

祥生から問い詰められてるのに、興味だけって言いきれない

Aちゃんは他の女の子と違う、ちょっと特別なのかもしれない

瑠姫「わかんないけど、放課後になったらわかると思う」

俺が言い切ると同時にチャイムが鳴った

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