彼氏に片想い....REN.n (ページ6)

今日:3 hit、昨日:14 hit、合計:58,594 hit

06 ページ6

携帯画面を見て大きく深呼吸を
する日曜の15時半

震える手に力を入れ画面をタッチする

すぐ聞こえてくる呼び出し音

『……でるかな……』

耳元で聞こえてくる呼び出し音に
さらにどくどく鼓動は速くなる

廉「……はい」

『……あっ！もしもし？Aです』

廉「ぉん、わかってる」

耳元で聞こえるいつもより少し低い廉の声にさらに鼓動は速くなる

『今大丈夫ですか？』

「ぉん、どうした？」

『先輩ってお昼何食べてるんですか？』

「ん？学校で？……パンとか食堂とかかな……」

『あの……月曜お弁当作っていってもいいですか！？』

「あぁ～ええの？じゃお願い」

『はいっ！任せて下さい』

＜「ねぇ～れーん、あっ！ごめん電話中だった？」＞

電話の奥で聞こえてくる甘い声
聞いた事のある声で1番に浮かぶ廉の横で笑う綺麗なお姉さん

廉「＜ぉん、大丈夫！＞……ごめん、今紫耀らと遊んでるねん」

「あっ！はいっ！わかりました。また月曜お昼までに持っていきます」

廉「うん、じゃまたね」

通話が終了した画面を閉じ
携帯をテーブルに置いた

耳元に残る廉の声

まだ緊張から早い速度で波打つ鼓動

明日会えるのが楽しみすぎてわくわくしてニヤける

ヘラヘラするほっぺを廉がしてくれたみたいに
つねってみるけどあの時を思い出し余計にやけてしまえば末期