彼氏に片想い....REN.n (ページ5)

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綺麗な顔がさらに近くなり
茶色い瞳に吸い込まれる

.

真っ赤になりながらも廉の瞳から目が離せなくて

「ってかお前、ふっ、顔赤すぎ」

異常な程に真っ赤になるAに気づき
鼻で笑う廉

離れて行った手が……寂しくて
名残惜しくて見つめる

『だって……好きなんだもん……』

今までで1番近い距離の告白

真っ赤になりながら下唇を噛み
頼りなさそうに眉を下げ見上げるA

「フッ、知ってる」

口角を上げ嘲笑うように笑う廉
茶色い瞳には光がなくて
でもそれすらも鼓動を速くさせられるのは

惚れた弱み……

『……先輩……携帯鳴ってますね』

「ごめん……出るわ」

ポケットから取り出し画面をスライドさせる
廉の横顔をみて

やっぱり言わなければよかった……って
後悔するのはほんの1分後

「マジごめんな！」

『いえ、楽しんで来てください。あっ、ミルクティーありがとうございます』

「……うん、じゃまたな」

紫耀からの電話で結局カラオケへと向かう
廉の後ろ姿を見送る

「でも……ふふっ、楽しかったーさっ本屋行こう……」

.

「何してんの！？」

『かい！なんでいるの？』

海「だって昨日帰り一緒に行こうねって約束したじゃん。今日新刊出るからってー」

『そっかそうだったね！浮かれて忘れてた』

海「なに？お前の黒王子どこ行ったの？」

『カラオケだよーなに黒王子って？』

海「へぇー彼女置いて女とカラオケねー。悪そうな顔してるから」

『女って止めてよ！友達だよ？』

海「まあ、どっちでもいいけどね」

『いいの！楽しかったんだから～』

海「はいはいっ」

帰り道もずっと先輩の話を来てもらった海人はもう、わかったから……っとうざそう