彼氏に片想い....REN.n (ページ3)

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でも久しぶりに見る先輩の姿

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ちょっとでもこっちを見て欲しくて
大きく息を吸い込んだ

『永瀬せんぱぁーーーい！』

.

横にいた海人がびっくりするけど
もちろんAはそれどころではなく廉しか見てない

キョロキョロした廉が3階のベランダから手を振るAに気づく

少し険しくなる廉の眉

さっきよりももう少し大きな声で……

『永瀬せんぱぁーーーい！』

廉「うっさい！聞こえとるわ！」

『やったー、ヘヘッ』

海「ねぇー？怖くない？あの人。ホントに大丈夫？」

あれ、久しぶりに会う彼女への言葉ってやばくない？
って海人がオロオロしてるなんて気にしない

だって久しぶりに先輩と目が合って喋ってくれたのが嬉しすぎて笑顔が溢れる

『大丈夫だよ、先輩優しいもん』

廉「おぃ！お前もう帰んの？」

『はいっ！HR終わったら帰ります』

廉「ここで待ってるわ」

『えっ？うそ！やったーーすぐ行きマース！』

.

HRが終わるとダッシュする

先輩とゆうなの彼氏が待つ場所へ

『……ふふっ、やばぁい、』

まだ円になり喋る廉の元へ駆け寄る

『永瀬先輩……』

廉「遅っ！」

『……すみません』

相変わらず廉の横には綺麗なお姉さん

1年先輩ってだけでなんでこうも違うのかっと思うほどに

紫「なにほんとに彼女つくったの？」

廉「おん」

Aを覗き込むように目を合わせてきたのは
学校でも廉と並ぶ人気者、平野紫耀

こんな間近で見たことないから
目がチカチカする

もちろん先輩の周りにいる友達が
みんなキラキラしすぎてて
緊張から小さい体をさらに小さくさせ俯く

女「……ねぇ？廉嘘だよね？」

廉の横に座るお姉さんは廉の腕に
くっついてAを足のつま先から
頭まで舐め回す様に見る

廉「ほんまやし！ってか、暑い！離せや！」

振り払うように腕を離すと
立ち上がった廉がAの腕を掴む

廉「ほら？行くで」

紫「えっ？ほんとにカラオケ行かないの？」

廉「んー、パスで」

スタスタ歩き出す廉に置いてかれないように廉の歩幅に合わせついて行く