彼氏に片想い....REN.n (ページ14)

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廉「あぁーもうわかったからお前もう離れろや」

『……』

神「いや、抱き寄せてるの廉だよ？」

廉「えっ？……うわっ、ほんまや(笑)」

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抱き寄せるように腰に回していた腕に気づいた廉は
恥ずかしそうにそっと離しクシャっと目じりにシワを作る

紫「廉こそ天然でそんなことするじゃん。わかったよ……もうさっきのはなしね」

まだくっついていたいけどみんなの手前
そっと廉から離れる

廉に触れられていた腰はまだ熱を帯びていて熱い
恥ずかしさからかぁぁっと頬を染め俯くA

紫「……でもほんとAちゃん、廉のタイプと少し違うよね」

神「確かにね」

紫「廉可愛い系より美人系の方が好きだし、髪型とかも廉の好みの髪かきあげ系と違うし……」

廉「……確かになぁ」

ジロジロ見られて小さく俯くA
確かに、廉の好きな大人っぽさはなく子供っぽい顔

紫「どこが好きなの？」

ニヤニヤしながら廉を見る紫耀

廉「……えっ？」

神「そうだよ！ゆってあげなよー」

廉「……」

キラキラした瞳で見上げてくるAを見下ろし
廉の瞳が左右にうろうろとする

廉「……えっーっと……」

廉が口を開くと期待の眼差しで見つめてくるAに
気まずさから後頭部の髪をかく

廉「……あまっ……やっぱ言わん」

紫「はぁー？なんでだよ！」

神「今なんか言いかけたじゃん！」

明らかにガッカリした顔をする3人

『……いいんです……先輩のタイプじゃないのは何となくわかってたしそれでも付き合ってもらえてるんだから奇跡ですよね！』

すぐいつもの様に垂れた目を更に垂れさせヘラヘラ笑い出すAにほっとする廉

紫「……健気かよ……」

神「……廉いつかバチあたるよ？」

廉「うっさいはボケ！」

『あっ！私そろそろ戻りますね！永瀬先輩、会えてよかったです』

笑顔で手を振り去ろう廉に背を向ける

廉「……なぁ！」

『はいっ？』

廉「……昼一緒に食べる？」

『いいんですか？』

廉「ぉん、屋上な」

『はいっ！永瀬先輩ｯ!大好き!!』

廉「ぶっー、ははっ、わかったから、はよ行け！」

大好きなクシャっとする笑顔を見れて
幸せな気持ちが溢れ出す