彼氏に片想い....REN.n (ページ13)

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『はいっ！確かに紫耀先輩かっこいいですね』

紫「でしょ？俺にする？」

『えっ？』

紫「だって、Aちゃんノーマークだったけどよくみたら可愛いし、俺が先見つけたかった！」

廉「俺が見つけたわけじゃないけどな……こいつが勝手に近づいて来たんやし」

紫「じゃ、俺のこともっと知ってみてよ！気持ち変わるかもよ？」

『……そんなことないです』

紫「今日2人でお昼食べよっか！廉いいでしょ？」

.

どんな顔をしてるのか恐る恐るチラッと廉を見ると

やっぱり顔色一つ変えずポケットに手を入れ冷たい瞳をする廉にどくどく鼓動が速くなる

ダメって言ってくれるよね？

.

Aを瞳に写してから黒目だけを紫耀へ流し
首を傾げ少し口角を上げて笑う廉

廉「ええで、好きにしたら？」

紫「やったー！」

えぇーーー……
やだぁ！やだぁーー！

チクチクする胸の痛みに耐えれず
廉の胸へ飛ぶ込む

廉「おわっ！ビビったー」

頭から落ちて来る低い声

大好きな甘い香水の中に混じった廉の匂いにクラクラする

『……やだぁ』

抱きつきながら廉の胸に顔を擦り付けイヤイヤと首を振る

廉「ん？」

『……永瀬先輩じゃないとやだ！絶対やだぁ！』

うるうるする瞳で見上げ
ムッとした顔を作るA

紫「えっ？えっ？何これ？可愛いだけど……どうゆうこと？」

俺にもしてーって周りの男子までもが騒ぎ出す

神「見てるこっちが恥ずいんだけど……」

廉「こいつのこれ、天然やから気にすんな……」

『……先輩？私のこと捨てるんですか？』

廉「なんでそうなんねん」

『だって……好きにしたらって……』

廉「案外紫耀と喋ってみたら気持ちも変わるかもやん？」

『変わんない！絶対嫌っ！先輩じゃないといや！』

そんな酷いことを言いながらも腰に当てられた手が廉の方へと抱き寄せられるから

……先輩はひどぃ

『ねぇー、私が好きなのは先輩ですよ？』

何度目の告白だろう……

付き合っていても好きと伝える時は
1度目の告白の時と何も変わることの無い
振られるんじゃないかとドキドキする心臓