Street Blues（Ren.N） (ページ10)

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Street Blues（Ren.N）おまけページ10

おまけ……

ｶﾞﾁｬﾝ

ドアが閉まる音が静かな部屋に鳴り響く

手をひかれるままに入ったホテル

部屋に入ったものの
まだ覚悟が出来ていないAは
ドアの前で立ち止まる

振り返った廉にビクッと肩をすくめる

さっきまでの優しい瞳とは違い
射るような強い瞳

『……あっ、のー……わッ』

近づいてきた廉にぎゅっと抱きしめられる

反射的に手で胸を押すと
見下ろす冷たい瞳

「……Aさん」

手を取られると落ちてくる優しいキス

『……んッ』

唇の隙間を割って入ってくる柔らかい舌から
逃げるように身体に力を入れると

後頭部を抑えられ逆に激しくなる舌の動き

『……んっ、れ……ん……はぁ』

脚の間に割って入る廉の脚が
身体を熱くさせる

やっと離れたと思うと耳元に落ちるキス

「……Aさん」

甘い声で名前を呼びチュッチュッとはむように
耳を刺激される

『……ん、耳……やめて……』

「……なんで？」

『……やっ……』

熱い舌が首筋に触れると
全身に電流が流れるように痺れる

『……あっ、やっ……まって……』

もちろん聞いてくれる訳もない

廉の手が脇腹に触れそっと
上へと上がってくると
襲ってくる期待と不安

『……ほんとに、待って！』

「……無理」

『…ねぇ…だめ！』

両手で廉の胸を押すと少し離れる身体

不満そうに曲がる眉

「……なにが？」

『……あのーだって、会ったばっかだしその……年下だし』

「……そんなんどうでもいい」

わかってる、こんな所まできて
こんなことを言う私はずるい

下唇を噛み締めて俯くA

「……Aさん」

優しく頬を包まれ
されるがまま見上げる

「……帰さへんで？」

身体と心を刺激する低い声
見つめてくる熱い瞳

あぁ、私はこの熱い瞳に弱いみたいだ