Street Blues（Ren.N） (ページ7)

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Street Blues（Ren.N）ページ7

3杯目を飲み終わる頃少し酔ってきたのか
ボォーっとする身体

年下のイケメンな彼はお話も上手で
上手い具合に私の話しを聞き出す

普段も呑むの？家では？呑む時は誰と呑むの？
好きなタイプは？休みの日は何してる？

上手い具合に紐解かれて行くのが
くすぐったいような心地いいような……

優しい落ち着いた声が心地よく感じて来た頃
私の右横に座る彼を盗み見するようにチラッと見る

暑くなってきた身体を
冷やすかのように胸元のボタンを1つ開ける

少し紅くなった首に
ｺﾞｸﾝとお酒を流し大きく波打つ喉仏は
男らしさしか感じない

綺麗な横顔から目が離せない

チラッ目線だけこっちに向け
目が合うとドクンと高鳴る

廉「……Aさん、……酔ってる？笑」

左の口角を吊り上げて目を細め
嘲笑うように笑う

『えっ！？酔ってないよ……』

廉「嘘や……だってほら……」

彼の冷たい手が頬に触れる

廉「……赤くなってる」

優しくスリスリ触られて
更に赤くなる頬にクスッと笑われる

『……廉だって……赤くなってるよ……』

紅くなってる首にすっと手を添えると
ビクッと固まる廉

肌色は黒いせいか赤くなってないけど
耳が赤くなってるのに気づき

『……ふふっ、かわいい』

無表情のまま首に触れてる手を握り離される
さっきよりもほんの少し熱く感じる彼の手

伏し目がちな目線に見下ろされ
甘い雰囲気が流れる

咄嗟にサッと目をそらすと
廉の腕時計が目に入る

時計の針は23時前を指している

目線に気づいたのか
カチャと腕時計の金具を外し
時計を外した彼

今日はかえしたくない
そう言われているように
そわそわする心