_____love is blind.2nd (ページ1)

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遥輝さんの筋トレが終わり、私は
着替えて帰る支度をする。

送るから待ってろ！って言った本人は
シャワーを浴びてるから私が待つ羽目に。

スタッフルームで休暇中の資料に
目を通してると先輩に話しかけられる。

先輩「茉莉ちゃん、美樹ちゃんのこと聞いてる？」

「あ、卓さんから場所変になったっていうのは
さっき聞いたんですけど…」

先輩「…あの子。あんまりいい噂ないよね～
現場で選手のことしか見てなくて裏でも
試合中うるさいから本社に回されたらしいよ。」

そう、なんだ。

持ち場被りはほとんどなかったから
知らなかったけど他のスタッフさんに
迷惑かけるのはちょっとまずいよね。

先輩「その割にリーダーシップ取ろうとして
割り振りとかあの子が決めてたんでしょ？
茉莉、嫌がらせとかされなかったの？」

……うーん、嫌がらせって言う嫌がらせは
なかったけど色々押し付けられたりはあったなあ～。

「私、後半はブルペンでいることが多かった
ので、被害は被ってないかもです。」

先輩「え、そうなの？茉莉ちゃんが目の敵に
されてるって鎌ヶ谷で噂してたのに。笑
ちょっと厄介な子そうだからまたなんかあったら
いつでも相談しておいで！私は茉莉の味方よ！」

……先輩。

入社した時からずっと優しくて、丁寧に
仕事教えてくれる優しい先輩。

そんな先輩が大好きだったから鎌ヶ谷を
離れる時、大号泣しちゃって…なのに
先輩は自分が認められたんだから胸張って
札幌行っておいでって。

私はこのチームの人のあたたかさが大好き。