仁の7 ページ8
安定「た、大砲の玉だ!!」
和泉「クソッ、どこから降ってきやがった!?」
刀剣達がまた、キョロキョロしていると花火が上がった時のような音とともに、また火に包まれた大砲の玉飛んできた。
長曽「いかん、走れ!!」
清光「走ってたら、間に合わないよ!!」
巴形「静形!」
静形「あい、わかった!」
巴形と静形は薙刀を構え始めた。清光はそんな二振りを見て。
清光「まさか、撃ちかえすつもり!?やめなって!!」
巴形「他に方法はない!主、皆……伏せていろ!」
堀川は審神者の上に覆いかぶさるように伏せる。それと同時に薙刀以外の刀剣達も伏せた。
巴形「はぁ!!」
静形「それ!!」
ザンッ!!
二振りは十字になるようにお互いに、タイミングを合わせ、同時に大砲の玉を切った。切れた大砲の玉の欠片は不発し、重々しい音を立てて床に転がった。
陸奥「っ!…や、やりおった…」
和泉「マジかよ……。」
刀剣達は唖然としながら、ゆっくり起き上がる。堀川は審神者の上からすぐに退く。
堀川「主さん、大丈夫?」
A『大丈夫……、でも、耳痛い…』
審神者が両耳を撫でると、堀川は審神者の耳を診て、鼓膜は破れていないが、耳鳴りが酷くなりそうだと思っていた。
堀川「僕も、耳が痛いなぁ…。帰ったら、薬研くんに診てもらお?今は、僕の声は聞こえてる?」
A『……うん、聞こえてる』
堀川は優しく微笑んで、審神者の両耳を撫でてから両頬をむにむにして和ませた。
陸奥「おまんら!海沿いに移動するき!」
陸奥守の指示のもと、海沿いに移動し、火から避難した。池田屋の市内はもはや、火の海と化していた。
清光「池田屋が!」
和泉「待てっ!」
和泉守が清光を引き止めた。清光に続いて、安定も火の海と化した池田屋の市内に戻ろうとしていた。
和泉「今は、俺達で……できることをやるんだ!!火事は人間達が自力で消す。これ以上、被害が出ないように、するんだ!!」
清光「っ…、わかった」
安定「……。」
清光はぐっと感情を抑えて、任務に集中する。安定も燃えている街を遠く見つめていた。
長曽「…おい、あれを見ろ!」
刀剣達「「!!」」
長曽祢が見つけたのは、黒い巨体に禍々しい妖気を纏った船。その船は、この時代にあったものをモチーフにしたものなのかわからないが、その船はただの船ではないことだけは、わかった。
A『…怪獣みたい…』
和泉「まさに、バケモノじゃねーか…」
刀剣達は刀を抜いた。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月29日 15時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
莉欄 - 江雪さんかっこいい!小夜ちゃん薬研たちもかっこいい!更新楽しみに待ってます。無理しないでくださいね。更新ありがとうございます (2020年6月18日 20時) (レス) id: 8f4c661b3e (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - 嬉しくてずっと待ってました!久しぶりで、更新してありがとうございます!また楽しんで読みます、精一杯で応援します!頑張って下さい!!(≧∀≦*) (2019年11月10日 6時) (レス) id: b053fedef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:編集ヘタくそマン | 作成日時:2019年11月9日 16時