仁の5 ページ6
その日の夜は倶利伽羅と審神者は座椅子の座り心地に浸りながらも、政府からの急な仕事を終わらせた。
伽羅「……本丸ブラック云々より、政府がブラックだな…」
A『……うん。』
倶利伽羅は審神者の頭に顎を乗せて、後ろから審神者を抱き締めていた。何時間も資料とパソコンとにらめっこをしていたため、赤疲労だ。
伽羅「……主」
A『……?』
伽羅「…そろそろ、寒くなってきたが。ちゃんと食べてるか?…」
A『うん…。この前、お肉食べたよ』
伽羅「…そうか、よかったな」
倶利伽羅は審神者の頭を撫でては、少し強く抱き締めていた。
トントン…
小夜「主、僕だよ」
暫くして、部屋に入ってきた小夜。小夜の手にはお盆一杯の夕食があった。
伽羅「小夜、俺は居間で食べる。まんばと早食い競走を控えているからな。」
小夜「大丈夫です。倶利伽羅さんの分は、僕が食べます……」
伽羅「…そうか、ゆっくり食べるんだぞ」
審神者は倶利伽羅が退出するのを見送りつつも、まんばと早食いをしていることが想像できていない。
小夜「……主、食べよう?」
A『うん。』
折りたたみ式テーブルを出して、熱々のグラタンを並べる。
小夜「熱いから、ふーふーして食べるんだよ?」
A『…うん』
小夜に言われた通り、ふーふーしてマカロニをフォークで刺して食べる審神者。二人は同じペースで食べていると、審神者のパソコンから政府の通信をキャッチした音がした。
A『……メール』
小夜「……見せて」
小夜が目を通すと、それは出陣の命が下された内容だった。
小夜「!…緊急出陣!」
緊急出陣。それは、ある特定の歴史が何らかの原因で異常が発生している事態。その原因を刀剣男士とそれを率いる審神者が現地調査をしなければならない。
小夜「主、皆に知らせてくる!…」
小夜は部屋を飛び出して、広間へ向かった。審神者はフォークを置いて、押し入れから弓矢と政府がくれた審神者専用の義手を取り付けた。
長谷「緊急出陣だと!?」
宗三「本当ですか?お小夜」
小夜「うん……、ついさっき」
長義「ならば、迅速に部隊を結成しないと」
陸奥「長義、わしとおんしと主で部隊の結成じゃ」
長谷「ならば、俺は全刀剣男士に武装するよう呼びかけよう」
陸奥守と長義は審神者部屋に向かい、長谷部達はいつ、出陣できるように各自食事を辞め、下準備をする。
長義「(時間遡行軍に攻められた、とは考えにくい……一体何が起きたんだ?)」
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月29日 15時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
莉欄 - 江雪さんかっこいい!小夜ちゃん薬研たちもかっこいい!更新楽しみに待ってます。無理しないでくださいね。更新ありがとうございます (2020年6月18日 20時) (レス) id: 8f4c661b3e (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - 嬉しくてずっと待ってました!久しぶりで、更新してありがとうございます!また楽しんで読みます、精一杯で応援します!頑張って下さい!!(≧∀≦*) (2019年11月10日 6時) (レス) id: b053fedef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:編集ヘタくそマン | 作成日時:2019年11月9日 16時