仁の10 ページ11
和泉「主!しっかりしろ!!」
刀を手にし、審神者を抱えて必死に呼びかける。わずかな反応からして、辛うじて生きているようだ。
A『…わ、たし…』
和泉「しっかりしろ、主!!」
A『……っ…』
和泉「気を弱くすりゃあ…瘴気のまわりも早くなる!!強く持て!」
A『……う、ん』
審神者は和泉守に寄りかかりながらも、何とか自力で立つ。しかし、弓を握るのも、立つのもやっとの審神者。
清光「主!もう少しで退けられるから、頑張って!!」
長曽「和泉守!主をしっかり、守れよ!!」
清光達は苦戦しつつも、敵を一掃し、審神者の安全を確保する。敵に目を光らせながらも、審神者の様態を確認する。
清光「主……、立てそう?…」
A『…う、ん……』
体に瘴気がまわってしまえば、審神者は助からない。瘴気は審神者の体の半分をまわってしまっている。
A『…ハァ、ハァ…』
苦しそうに呼吸をする審神者を安定が背中を優しく撫でる。民家に審神者を隠そうにも、敵が何を仕掛けてくるかわからないため、それは出来なかった。
清光「陸奥守達がまだ、投石を使ってないってことは……」
長曽「恐らく、俺達の動きを読んでいたんだろう。分断し、俺達や主を倒すための作戦だったのかもな……」
安定「くそ……、悔しいな…」
初めて、審神者の軍略が崩壊しつつある。今まで活路を開いてきた審神者。しかし、それが今……崩壊しつつあった。刀剣達も撤退を試みたが。
チリンッ……
A『……きた!』
審神者の小さなポーチが光り出した。和泉守達はその光の眩しさに驚く。
和泉「な、なんだ!?」
審神者はポーチから四枚の紙を取りだす。そして、その紙には四振りの刀剣男士の名前が書かれていた。
A『おね、がい……、力、を貸して!!』
審神者の言葉と同時に、雷鳴が二カ所にとどろき、稲妻が落ちた。そして、この桜吹雪の中。立ち尽くすは…。
??「たたっ切ってやる!」
??「行こう、悲しみのその先へ…」
和泉「お前ら!」
長曽祢達「「同田貫と小夜!!?」」
同田「主の命により、俺たちも参上した!之よりは、俺たちも戦う!」
小夜「復讐するには…充分だ」
一方…。
陸奥「お、おまんら!」
??「この感じ、久しぶりだね!」
??「ああ、この極めた力…みせてやろう。」
堀川「骨喰さん、鯰尾さん!!」
陸奥守達の前に現れたのは、極めた骨喰と鯰尾だった。逞しくなった二振りは、わき差しを構えた。
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橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを待ってます!(*´ω`*) (2021年10月29日 15時) (レス) id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
莉欄 - 江雪さんかっこいい!小夜ちゃん薬研たちもかっこいい!更新楽しみに待ってます。無理しないでくださいね。更新ありがとうございます (2020年6月18日 20時) (レス) id: 8f4c661b3e (このIDを非表示/違反報告)
四葉 - 嬉しくてずっと待ってました!久しぶりで、更新してありがとうございます!また楽しんで読みます、精一杯で応援します!頑張って下さい!!(≧∀≦*) (2019年11月10日 6時) (レス) id: b053fedef0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:編集ヘタくそマン | 作成日時:2019年11月9日 16時