警告警告警告 ページ22
「良いじゃないですか〜」
「…」
「あ、もしかして打ち上げとかあります？」
「…」
あーうざったい。
遡ること10分前。
長いイベントも終わった。
今日は一旦帰ってから打ち上げ場所に合流しよう。
Aは、まだかな。
邪魔になるから舞台袖で見てたらしいけど、まだかな。
そう考えながら関係者の出口を開けると、
「キヨさん！お疲れ様です！」
「え？」
ファンらしき女が立っていた。
「今終わったんですか？」
「…あ、はい」
「今日も面白くてかっこよかったです！」
「…どうも」
とまぁ、最初は普通に(しても引き攣ったけど)受け答えをしていた。
…が。
「大丈夫です！私はキヨさん人見知りなの分かってますから！」
「…」
「慣れるまで時間かかるの待ってますからね！」
「…」
…普通に怖いんですけど。
不思議な畏怖が隙間なく取り囲む。
何も言えないのが悔しくてたまらない。
纏わり付かれてどれくらい経過したのだろうか。
家まで付いてこられるのを回避する為にさっきからぐるぐるしてるのもバレているのだろうか。
もう、やめてくれ。
「ギェアァアアッ！？」
「！？」
さっきまでの媚び声とは違い、ゴリラのような悲鳴を上げる女。
突然の奇声に固まる自分。
ふと気配を感じ、頭上を見るとAが居た。
「ただいま！」
「…おかえり、あの女、急に叫んでどうしたんだろ」
「さぁ？幽霊でも見えたんじゃない？」
とっくに女は居なくなっていた。
気が付けば、会場付近を２週もしていた。
「お前、何で来るの遅かったんだよ」
「キヨっち追いかけてた筈なのに、気付いたらコスプレコーナーに辿り着いてた」
「俺と似たような格好の奴ならしょうがないな」
「ううん、全然違う変態カメラマン」
「てめぇ」
「わー！ごめんなさい！」
Aとのやり取りに険しい眉が少し解けた。
胸を撫で下ろした。
「ごめんね、キヨっち護衛隊はもう傍を離れません！」
「隊じゃねーだろ、人だろ」
「護衛霊になります！」
「新しいな」
「新しいよーWowWowWow〜♪」とラブマシーンを歌うA。
モー娘は知っているのか。
つられて無意識に鼻歌を口ずさんで電車へと乗った。
***
イベントある度に毎回出待ちしてる恐ろしい人が居ると聞いて
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トマトまと(プロフ) - 続き→他の方が言っていたように、1度しか評価できないのがとても悔しいです…私も幽霊系大好きです!【覗いてはいけない】めちゃくちゃ好きな作風でした!押し入れで寝るの憧れますよね分かります。最後に、素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございました! (2022年4月10日 21時) (
レス) id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
トマトまと(プロフ) - 初めまして!とても素晴らしい作品でした!!最初は、生霊なのかな?と思いながら読んでいたのですが、血を流して眠っている。石の様だ。というような表現をされていたので、一瞬吃驚してしまいました。主ちゃんが生きてて本当に良かったです… (2022年4月10日 21時) (レス) @page41 id: 1d9d2ab89b (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - 未愛さん» ｳｫｵｵありがとうございます！世紀末のエンジェル面白いですよね、本棚に入れてたまに読んでますー！そして占ツクは同世代が居ないのでめちゃくちゃ嬉しいです…！ (2016年6月11日 16時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
未愛(プロフ) - 今さらながら107さんの小説を知りました。短編全部読み、この小説にたどり着きました。読んでる途中に世紀末のエンジェルを思い出して後書きを読んだらビックリです。107さんと同世代みたいです。小説が素晴らしかったのと世紀末が懐かしくてコメントさせて頂きました。 (2016年6月8日 18時) (レス) id: 9d599423c5 (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - あきみゃんさん» ぎゃー！早速ありがとうございます！このコメ返したら即直しますね！ (2015年12月17日 1時) (レス) id: 1080c52a3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：107 | 作成日時：2015年7月23日 0時
