【Tw】酸素吸って暴言吐く

息する為にまた嘘吐いて ページ36

僕がおちょくりメールを送るのは日常茶飯事だけど、Aちゃんからは滅多に来ない。
そんな彼女から、一通のメール。


『話したいことがあるので、本日の昼に会えませんか？』

と、書かれていた。
なんとなく、嫌な予感がする。

そしてキョロキョロ僕を探しているAちゃんを発見。


「こっちこっち〜！」
「どう、も」
「元気無いけど何かあった？」
「とりあえず、店に入りましょう」
「オッケー」

指されたカフェに入り、お互いの飲み物が来たのを確認して改めて聞く。


「で、何？とうとう付き合った？」
「…なら、良いんですけどね」
「お？」
「何かつわはすさんに吹き込みました？」
「んん？」

イマイチ状況が読み込めないぞ。
そして軽く睨まれている。

つわはすさんと何かあったってのは間違い無さそうだな。


「何もしてないけど、何があったの？」

本当は、最近煽ってたけどね。
でもそうしないとあの人行動しなさそうだし。


「何って、その、」
「キスでもされた？」
「…それだけじゃ、」
「え！？」

マジ！？
まさか、まさか最後まで…


「シてないですから！」
「おっ」

なんと声に出ていたようだ。
僕としたことが危ない危ない。

いや危ないじゃなくてもう本人に聞かれたけどね。


「細かいことは話しませんが、彼が珍しく暴走していたのであなたに何か吹き込まれたのかと思い、今日呼び出しました」
「てっきり僕Aちゃんに告られるのかと思ったのに〜」
「ちょっと、真面目に話してるんですけど」
「はは、ごめんごめん」

手を出しちゃった、か。
あーあ、くっつけようとしたのに変に拗れちゃった。

ほーんと不器用なんだから。


「これでもうあの人との関係が終わりだと思うと、辛くて、」
「…」
「もう会えないんだと思うと、泣きそうで、」
「僕の胸で泣く？」
「泣くのはあの人の前だけ、と決めてますから」
「…そっか」
「まぁ、もうそんなことも出来ないんですけどね」

はは、と悲しく無理に笑う彼女。


「つわはすさんは、Aちゃんのこと好き過ぎて、僕に嫉妬して、どうしたらいいか分からないからそんな行動に出ちゃったんだよ」
「急に何を、」
「あの人の恋愛経験値０に等しいから、好きだったら許してあげて」
「…」


つわはすさんごめんね。
ズルい手で積極的にさせようとしたからまたズルい手を使わせて。

これ以上、拗れないように。






***

女の子にアドバイスする足(想像してみよう)

極限覚醒アイテム：○×△→←Nowloading拒否

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す