【Tw】酸素吸って暴言吐く

Nowloading拒否 ページ35

「…うっ、」

あまりにも頭痛が激しいので目覚めた。
昨日の記録をNowloading中…


「やべ！会社！」

慌てて布団を捲り、って…え？
これ、俺の布団じゃない。

…つか、俺の部屋じゃない。

あ、昨日はAちゃんを送って、家に来て、飲んで、それから…。
…それから、彼女を押し倒し、た。

うわ、覚えてないのも嫌だけど、ハッキリと覚えているのも最悪だ。
酔っていても彼女の肌の感触は、しっかりと手に残っていた。

罪悪感と共に二日酔いの気持ち悪さがグルグル回る。


そう言えば、彼女はどこだ？
隣を見たが、居ない。


「A、ちゃーん？」

リビングに行っても応答無し。

時計を確認したら昼の12時だった。
人様の家で寝過ぎだろ。

ソファーを見るとブランケットと枕が置いてあった。
気遣ってここで寝てくれたんだな。

…いや、俺と寝るのが嫌でここで寝たんだろうな。
そうだよな、酒のせいとは言え襲って来た男と一緒に寝たくないよな。

その場で追い出されなかっただけマシ、か。

ふとテーブルを見ると置手紙を発見した。


『つわはすさんへ。あまりにも気持ち良さそうに寝ているのでそのまま仕事に行ってしまいました。冷蔵庫に入っているいろはすとおにぎりは好きに食べてください。あ、レンチンしてくださいね！鍵はポストINでお願いします。それでは行ってきます〜！』

…昨日ことは、ノータッチ！？
いや、彼女なりの優しさだと思うけど、それでも…モヤモヤする。

完全に自分のせいなんだけども。

冷蔵庫を開けると４つのおにぎりと全種類のいろはすがあった。
わざわざ買ってきてくれたんだろうな。

いろはす飲むっていったけど、どの味が好きとは言ってなかったからな。
今日は、これにしよう。


モグモグとおにぎりを頬張りながら考える。

あんな最低なことしておいてこんな呑気に食べていて本当に最低だな。
もう最低界の最低王だよ。

おにぎりの美味しさがまた心に染みてくる。
自分がバカ過ぎて目尻が潤んできた。

いや、泣くな。
俺に泣く資格なんてない。

やられた方は当たり前だけど、やらかした側の重たい罪悪感が、また圧し掛かって。


これからどうなるんだろう。
いや、どうしたらいいんだろう。

嫌になる、嫌になる。

昨日に戻したい。
いや、彼女に出会ったあの日まで戻したい。


ついに耐え切れなくなり、ボロボロと落ちた涙が彼女の作ってくれたおにぎりに垂れた。







***

置手紙は３〜４行が理想

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