第三者加入型事故 ページ25
「僕のこと覚えてる?」
メガネ、黒髪、比較的高めの声。
確かこの人は、あの3人の中で一番人見知りしない人、だった筈。
名前は、名前は、えっ…と。
「あ、ぴっぴさん…でしたっけ?」
「くっ、ブフェアw」
私が答えた瞬間、盛大に吹き出すつわはすさん。
「惜しい!P-Pだよ!ぴーぴー!」
「(…惜しいのか?)あっそれは失礼致しました…ごめんなさい」
「いや、Aちゃん、こいつのことはぴっぴって呼んでいいよ」
「ちょっともうそしたら僕Aちゃんのポケモンじゃ〜ん!嫌じゃないけど!」
「嫌じゃねーのかよ」
「(嫌じゃないんだ…)はは、」
思わず乾いた笑いが出る。
右に、というかつわはすさんに同意。
名前間違えた上に失礼なあだ名を何故か許可して頂いた。
てか、逆にこれ強制的に呼ばないといけないやつ?
「ごめん、職場から電話きた」
「あっどうぞ!出てください!」
「ちょっとだけ、ごめんね」
そう言って私とぴー…ぴっぴさんから少し離れて電話をするつわはすさん。
「もしもし、はい、え、これから、ですか…!?…え、っと」
ん?電話先と揉めている?
何があったんだろう。
電話を切り再び戻って来た。
「Aちゃんごめん、職場に呼び出されたから帰り送れないけど、大丈夫?」
「そ、そんな!私は全然大丈夫なので早く行ってください!」
「でも、こんな遅くにAちゃん一人で行かせるのも心配だな」
うーんと唸るつわはすさん。
すると、横からピョコっと満面の笑みをしたぴっぴさんが出てきた。
「じゃあ、僕がAちゃんを送っていくよ」
「え、でも」
「つわはすさん、早く行った方いいんじゃない?緊急なんでしょ?」
「…分かった、ちゃんと送り届けろよ」
「んへへ、りょーかい」
一瞬気に食わない顔になるが、しょうがないといった表情になるつわはすさん。
そしてP-Pさんの不敵な笑みを横目で見ながら嫌な予感がした。
「じゃあ行こうか、Aちゃん」
***
小説と関係ないけど、私があまり他の実況を見ないのは有料動画も全部見たくなるからだと思われます(携帯料金毎月死亡)(ついにうっしーのチャンネル入会)
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107(プロフ) - 柚樹@アキちゃん廃。実況廃人の廃人さん» ありがとうございます!後書きにも書いた通り、しばらくTw氏の作品を書くつもりはございません。短編集にはまだTw氏の話が残っているので、良ければそちらもどうぞ〜! (2015年8月12日 8時) (レス) id: 97678ed339 (このIDを非表示/違反報告)
柚樹@アキちゃん廃。実況廃人の廃人(プロフ) - 凄い良作…一気に読み終えましたw最初は睡魔と戦っていたのに一話毎の小ネタ(?)に笑い展開やもどかしさに興奮して…すっかり眠気消えましたww面白かったのでTWさんの他の作品があれば見るつもりです!またコメ欄に現れr(素敵な作品ありがとうございました! (2015年8月12日 1時) (レス) id: b347cf8ab5 (このIDを非表示/違反報告)
107(プロフ) - お腹がいつも空いてる桜吹雪さん» あ、誤字ですか?ありがとうございます、直しておきますね。 (2015年8月1日 1時) (レス) id: 97678ed339 (このIDを非表示/違反報告)
お腹がいつも空いてる桜吹雪(プロフ) - うわぁぁぁぁぁぁぁ!! 物凄く面白いです!! つわはす…引退(泣) そう言えばいつもの有線が聞こえない?でしたっけ そのところ仕様かは分かりませんが 緊張居ちゃうしね。 って書いてあったんですが…気になってしまい… 教えてください!!私気になります!← (2015年7月31日 23時) (レス) id: 8bff0a6bf7 (このIDを非表示/違反報告)
なな☆(プロフ) - 107さん» いえ、いいですよ。こんな素敵な小説に出会えただけでも嬉しいですし、お話もして下さって、十分満足です。話変わりますが、完結おめでとう御座います。新作も楽しみに待ってます。これからも短編集等の更新頑張って下さい。 (2015年7月19日 16時) (レス) id: 6f8e57e7f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:107 | 作成日時:2015年5月20日 21時