【Tw】酸素吸って暴言吐く

鼻声、出動自動命令 ページ21

『レトさん寝てたらごめん、もし起きてたら今からそっち行ってもいい？』

深夜３時。
正に実況を録り終えようとしていた時につわはすくんからメール。

珍しいな。
あの常識人がこんな時間に連絡よこすなんて。

当分眠気も来なさそうなので、もちろんオッケーだわ。
…なんかあったっぽいし。

メールを送った後、即返信が来た。


『今実況録り終わったとこ』
『じゃあ今からそっちまで急いで歩くわ』
『今どこ？』
『○○駅』

え！？その駅は俺の家まで結構あるぞ！？
歩いたら１時間はかかるんじゃないか！？


『俺がチャリで迎えに行くからそこで待ってて！』
『大丈夫だよ、行ける行ける』
『はいダメ！今もう乗ったから！拒否権ないから！』

まだ部屋の中だけどね。
こうでも書かないとつわはすくんは本気で歩いて来そうだからな。

今度こそ本当に外へ出る。


某駅に着くと自販機の前で死んだような顔をしているつわはすくんを発見。


「気分悪いん？」
「ううん、ちょっとだけ疲れちゃった」
「分かった！とりあえず乗って！」
「え、二人乗りするの？捕まらない？そして俺は後ろなの？」

こういう所、というか４人組の中では断トツで真面目だからなぁ。

ゲーム対決やラジオ収録でも「あそこがいけなかったか？」とか「あー、俺もうちょっと話しておくべきだったわー失敗した」って、一人ボソボソと反省会するくらいやし。

しぶしぶ言いながらも後ろに跨るつわはすくん。


「で、どうしたの？」
「Aちゃん家、行ってきた」
「え！？」

突然の急展開にキキーッと自転車を止める。


「うわ、ビックリした」
「ビックリしたのはこっちだわ！まさかお泊まり？」
「いや、誕生日祝いに飯作ってもらって、」
「うんうん」
「お酒飲んだAちゃんが寝ちゃったから、ベッドに寝かして鍵かけてポストに入れて来た」

紳士はすおに泣けてくる。
ってことは最後まではシなかったんやな。

こう言うと肩パンくらいそうだから心の中で分析する。


「P-Pの家はAちゃん家から遠いし、キヨくんは北海道だし、レトさんしか頼れる人居なくて、」
「いつでも頼ってよ」
「いつでもは、ちょっと」
「ちょっとってなんだよ！」

いいな、俺は人の青春談聞いて青春味わうタイプやからな。
まぁ、友達の青春だったら見てて楽しいからいいけどね。



特につわはすくんとAちゃんだったら、尚更。






***

あれ、此奴らの二人乗りなんて書く予定なかったのにな

リトマス試験紙はピンク→←温かいベッドはいらない

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