【Tw】酸素吸って暴言吐く

ヤンキーネコの拡声器 ページ16

「つわはすくん」
「…」
「つわはすくんの番だってばよ」
「あっごめん」
「…一旦録音切るわ」
「ごめん、ありがと」

今完全に魂抜かれていた顔してたよね。
隣を見るとコントロを置き、体育座りしながら盛大な溜息を吐くつわはすくん。

こりゃ、なんかあったな。


「どしたの」
「…笑わない？」
「めっちゃ笑う」
「じゃあこの話は終わりだね」
「うそうそ！笑わないから！本当！マジで！マジデジマ！」

ちなみに主のP-Pとレトさんは買い物中。
俺一人で聞くなら今しかない！

けど目の前の此奴は、未だにジト目で疑いの表情をしている。


「もしかして、Aちゃん？」

その名前を出した瞬間ビクっと動く。

動物かよ。
動物で例えるならつわはすくんは猫かな。

っていやいや、今はそんなこと考えている場合じゃなくて。


「俺、いろはす好きじゃん」
「急に何」
「それでいろはすの話になってさー」
「(スルー…)うん、」
「Aちゃんがいろはす誕生記念が最近だって言っていたから『俺もいろはすと誕生日一緒ー！』って言ったんだよ」
「…それ何か問題ある？」

バンッと机を叩くつわはすくん。

うわ、ビックリした、超ビックリした。
てかその強さで叩くとテーブルよりも主の手にダメージ食らっているんじゃないかな。

そんなこと言える空気じゃないので黙っておく。


「…誕生日アピールしたって思われるじゃん」
「考え過ぎでしょ」
「Aちゃんは、優しいから絶対何かしてくれる」
「(自意識過剰かよ、)あの子は同情で人の誕生日言わないでしょ」
「そうじゃないけど、絶対祝ってくれるもん！」

なんだよ、くれるもん！って。
トトロの○イかよ。


「あーもう！その時はその時に受け止めりゃいいじゃん！」
「…どういうこと」
「だーかーらー！もし仮に祝ってきたら全力で喜べばいいじゃんってことだよ！」
「…Aちゃんから祝ってもらえるのは、素直に喜んじゃう」
「だろ！？てかまだ祝ってもらえるかすら分からないのにんな心配すんなよ！」
「やめて！これで何も無かったら、俺ただの自意識過剰バカじゃん！」

今更自覚したんか。
その時は、P-Pとレトさんに報告しよう。


「さ、実況再開するよー」
「この状況で再開！？この弱った精神のまま！？」

そこまで言えるようになったら大分回復したろ。

再び録音スイッチを押す。






***

ちなみに作者は足氏・Tw・奇ネコ大声実況者と同じか一個下なので、毎回あの方達の懐かしネタに笑ってしまいます

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