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--- You side
誠也が東京に行ってから3週間経った。
今月は仕事もそんなに忙しくなくてほとんど定時であがれてるから、平日の夜は誠也とLINEをしたりしなかったりしつつ、録り溜めしてたドラマを一気見する生活。
週末には1人でショッピングに出かけて服やアクセサリーを爆買いしたり、先週は久しぶりに帰省してた地元の友達と会えたりと、自分の時間をわりと楽しんでる。
週に1回くらいは誠也と電話もしてる。短時間で切る事が多いけど、それだけでも私は大満足。
そして今日は、久しぶりに正門くんと2人で焼き鳥屋さんに行く。
「正門くん！」
正「お、きた〜おつかれ〜」
「おつかれさまですっ」
正「ほいだら行こか〜」
「はい！」
にっこりと緩んだ表情で迎えてくれた正門くん。
2人で予定を合わせて出かけるのって、思えば大学生の時以来初めてか。
正「こんばんは〜」
「こんばんはー」
大将「いらっしゃい！おふたりさんね」
正「はい」
大将「ゆっくりしてってやー」
ふたりとも自然と座り慣れたカウンター席に足が向かう。
「とりあえずビールとハイボールください」と注文してくれた正門くんは、座るのとほぼ同時に心配そうに聞いてきた。
正「あの、今更やけど、2人で大丈夫やったん？」
「へ」
正「誠也くんに怒られへんかな〜って」
「あ〜！言うてあるんで大丈夫ですよ！」
正「そうなんや、ほんなら大丈夫か。誠也くん許してくれるんやなぁ」
「多分やけど、ちゃんと言うとけば大丈夫やと思います。あと正門くんやし(笑)」
正「俺なめられてる？(笑)」
「信用してるからですよ(笑)」
あんまり遅ならんように帰りやーとは言われたけど、それ以上のことは言われへんかった。
「でも確かに、ちょっとくらい嫉妬してくれてもいいのに(笑)」
正「そうやんなぁ。正門も一応男やっちゅうねん 」
「一応(笑)」
正「え？一応じゃない方が良かった？」
「…いや？」
一応男やというワードを聞いて、少しドキリとした。あまりにも意識してなさすぎたのは私のほうかもしれん。
多分そういうのも誠也は全部わかってて許してくれたんや。
正「誠也くんともうまくいってそうやん」
「んふ、おかげさまで」
正「うわ〜もう、すぐ顔に出る(笑)」
「え、そんな出てました？」
正「うん。会いたいって書いてあるで」
「まぁ、会いたいのは会いたい、それは。(笑)」
それはそう。
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作者名：きうい | 作成日時：2023年1月31日 0時
