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--- You side
「よし！ギリ終わった！」
小「やるやん」
「私やればできるやん」
小「自分で言うなや。はよ行くぞ。」
「はーい」
なんとかキリの良いところまでギリギリ終えた私と、サラッと終わらせて涼しい顔の小島くん。
そして早足でこちらに来た、変わらず元気いっぱいの大晴くん。
大晴くんはお店まで一緒に行けるようになったらしいけど、誠也は準備とかもあって先に向かったらしい。
「せ…末澤さんやっぱよう出来るから上にも気に入られてるんやなぁ」
あっぶな。誠也って呼びそうになった。会社ではなんとか『末澤さん』で通したい。
福「ん？いま名前で呼ぼうとした？」
「…いや？」
福「わかりやす(笑) 似た者同士やなぁ」
小「なんて呼んでるん？誠也くん♡とか？」
「なんでも良くない！？」
小「いーや良くない！気になる！教えて！」
駄々っ子のような言い方をする小島くんが少し可愛く思えた。
まぁ2人には言うてもいいっちゃいいんやけど、やっぱり照れるから隠しときたい。
「そんな可愛く言うても教えへん！」
小「えー、ケチ」
福「小学生の言い合いやん(笑)」
そんなこんなで、喋ってるとあっという間にお店に到着。
新入社員の歓迎が目的なこともあり席は一応部署ごとに分けられてて、自由に移動できるようになるのはわりと終盤の短時間だけらしい。
福「ほな、またあとで行くわ」
「うん！またあとでね〜」
大晴くんが行く方向を目で追ってしれっと誠也の居場所を把握して、私も小島くんと一緒に自分たちの席に移動した。
「きっちり席決まってるけど奇跡的に隣やん」
小「良かったなぁ、感謝しろよ」
「席決めたん小島くんちゃうやん(笑)」
しばらくすると偉い人による乾杯があって、飲み会がスタートした。
最初は小島くん含め部署の人たちとてきとうに楽しく話しながら飲んでたんやけど、1時間ほど経過したあたりで小島くんが『あかん、お腹冷えた』とか言ってトイレに行ってから全然帰ってこんくなった。
「まだ移動しにくいよなぁ…」
中堅以上の社員は比較的自由に移動し始めてるけど、若手はやっぱり大人しく席にいる人がほとんどで。
小島くんが居ないことに少し不安を感じながらも、私も変に目立ちたくないからぼーっと座ってたら、明らかに酔っ払ってる男性社員が隣に来て、話しかけられた。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年5月11日 12時
