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--- You side
大事にされてるって、今日は特にそう思ったけど、思い返せば今日だけじゃない。
いつもいっぱい愛情を注いでくれて、ずっと大事にしてもらってた。
それに気付かずにすぐに自信を無くしてしまうのは、わたしの悪い癖や。
末「A」
「ん？」
末「好きやで」
もう、ほんまにこの人は。
私の心を全て見透かしてるかのように、欲しい言葉を欲しい時にくれる。
「わたしも好き」
末「うん」
「世界一好き」
末「ん、俺も。世界一 ……愛してる」
「ぇ、やば、しぬ…」
末「なんでやねん(笑)」
「キュンどころじゃないってそんなん！心臓とれる」
末「あーはいはい、分かったから(笑)」
呆れたようにそう言いながら、その意外と逞しい腕で力強くぎゅっと抱きしめられると、誠也の匂いをより一層強く感じてすっごい幸せ。
腕の中で顔を上げて誠也を見ると視線が絡まり、またゆっくりとキスをした。
とにかくイチャイチャしてたっぷり甘やかしてくれる、いつにも増して糖度の高い誠也にくらくらする。
「誠也ほんまキス魔」
末「でも好きやろ？俺とちゅーするん」
「ん、すき」
末「知ってる。すぐ気持ちい顔するもんなぁ？」
「うるさい」
末「ははっ、デレたりツンツンしたり忙しいな(笑)」
やっぱり、今日は激甘や。
いつもはイチャイチャしててもくだらない話をしてる事が多いけど、今日は会話までもが甘ったるい。
それはもう、胸焼けしそうなほどに。
そのおかげかは分からんけど、会いたくてどうしようもなかった事なんか、もうとっくに忘れてた。
末「俺もAとちゅーするの好きやで」
「ほんま？」
末「うん。もっとする？」
「…する、いっぱいして」
末「ええよ」
私の首元にそっと手を添えて、深くて甘いキスでまた溶かされて。
そのまま何もかも忘れて2回目をしたことは言うまでもない。
「最初から2回もするとは思ってなかった(笑)」
末「ええやん、どうせこれから何回もするんやし」
「っ、それはそやけど」
末「俺でしか満足できんようにしたるわ」
「ウザイのにキュンとするのおかしい」
末「ウザイは余計やろ」
「…誠也、ずっとそばにいてな」
末「おう、もちろん」
これからもずっとそばにいて、わたしの全部を貴方で染めてください。
なんて照れくさい言葉は、心の中にそっとしまっておこう。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年5月11日 12時
