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--- You side
末「なんやねんそれ(笑) 俺そんな怖ないよ(笑)」
「だって初めて話した時…」
末「あー、あれは、、そやな。それはごめん。」
「やばい人かと思ってました。」
末「なんか警戒されてんなぁと思ってたけど、そういうことね。申し訳ない。」
意外とちゃんと申し訳なさそうにしてるから、ちょっとだけ面白くて笑った。
末「笑わんといて！？恥ずかしいわ…」
「すみません(笑)」
末「まぁでも、良かったわ。ちゃんと話せて。」
「私もよかったです。変な人じゃないって分かったんで。」
でも、まだ１個だけ引っかかることがある。
「というか、結局なんで私の名前知ってたんですか？」
末「それ聞く？」
「元々そこが一番謎なんですよ。今まで直接関わりもなかったじゃないですか、えっ、もしかして私が覚えてないだけ…！？」
喋ってるうちに私が失礼なことしてるだけ説が浮かんで、勝手にあたふたしてしまう。
末澤さんはそんな私を見て高い声で笑った。
末「覚えてないとかじゃないから、それは大丈夫、(笑)」
「え、じゃあなんで…」
末「今もやけどさ、なんか感情豊かで面白いなと思ってん。」
「はぁ、」
末「それで、Aさんの部署の同期に、2年目誰がいる？って聞いた」
「あ、やから小島くんのことも」
末「そういうこと」
なるほどね。
他にも突っ込みたい部分はいっぱいあるけど、まだそこまで踏み込む勇気もなく。
知られてる理由が分かったので、今日はとりあえずは良しとする。
駅の改札を入ったところで、路線が違うらしいのでお別れ。
末「じゃ、また会社で」
「はい！おつかれさまでした。」
少し微笑んだ後、ポケットに手を突っ込んで歩いていく末澤さん。
色々と誤解が解けたおかげか、また少しかっこよく見えて困る。
「こりゃちゃんと報告せんとな」
正門くんにもやけど、小島くんと大晴くんにも話しとかんと今後がややこしくなりそうやしな。
なんとなく柔らかい気持ちになってる自分に、溶けかけのチョコレートみかよ、とよく分からん例えツッコミをしながら、反対側のホームへと向かった。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年4月23日 9時
