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--- You side
落ち込んでた日から何日か経ったけど、あの時に感じた謎のモヤモヤはまだ消えてなくて。
今日は金曜日やしってことで、久しぶりに1人で焼き鳥を食べに来た。
ここは正門くんのお店の次によく来るお店で、大将とも仲良く…まではなってないけど顔と名前は覚えてもらってるから、1人でも安心して来られる。
とりあえずハイボールだけ頼んでその間にお料理のメニューを見る。
何にしよっかな〜と悩んでると、後ろからよく知ってる声に呼ばれた。
正「Aちゃん？」
「あ、えっ？！正門くん！！」
正「あれっ、ひとり？」
「あー、はい。なんかそういう気分で」
正「そっか。じゃあご一緒したら迷惑かな、」
「全然！ほんまにフラっと来ただけなんで(笑)」
正「そう？じゃあお隣失礼しよ」
正門くんで良かった。なんとなくそう思った。
正「なんか嫌なことでもあった？」
「うーん、何かよく分からないんですけどね、なんかモヤモヤしてて」
正「漠然としてるなぁ(笑) なに、それは仕事？恋愛？」
「なんやろ…わからん…」
正「ハッハッ、そっかそっか。まぁゆっくりしていこ。」
仕事か恋愛かすら分からんのなに？ほんま。
私の分までスラスラと焼き鳥を注文していく正門くんを見て、ふと大学生の頃を思い出した。
付き合ってはなかったんやけど、今思えば結構いい感じの時期があって。
あの頃もこんなふうに2人でよく焼き鳥食べに行ったなぁ。
成人して初めて家族以外とお酒飲んだのも正門くんやった。
でも結局気持ちを伝えることもないまま正門くんが大学卒業しちゃって、会わなくなるとなんとなく気持ちも薄れていって。
ほんで私も社会人になって、小島くん大晴くんとふと入ったお店でそこそこ良い立場になってた正門くんに再会した。
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作者名：きうい | 作成日時：2022年4月23日 9時
