28話 ページ28
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呪力を飛ばすだけなら大丈夫だろうと思って、空き時間にちまちま練習していた。生憎妖狐は戦いに慣れてなくて何度かぶっ飛ばしすぎたけど、取り敢えず物は試しにでやったらお察しの通りです。
「……そんな顔しないで私の責任だから」
マジでごめん、とでも言うような妖狐の表情に私のメンタルは削られた。いやこっちがごめん。
残り1匹、となったところで前を見るが呪霊の姿が見えない。
刹那、後ろから濃い気配を感じ振り向くと、そこには毒であろう物を噴射した呪霊がいた。
「っAさん！！」
「おー恵。そっち片付いた？」
その瞬間、妖狐が私の壁となり、ジュワリと毒に包まれる。
そんな中呑気に話す私を、恵はまるで化け物を見るような目で見てくる。やめてそんな目で見ないで。
「"陽炎──烈火"」
妖狐が私を庇ったことに些か愕然としているが、私はお構いなしにやってやった。
激しい炎に包まれたソイツは、灰になって跡形もなく消えていく。
「は……」
「え？！Aさん？！燃やしちゃったの？！」
「カッケェ！！！」
「あ、皆んな私の術式見るの初めて、だっけ？」
てか恵には見せたことあるような無いような……あー、あれか。合同任務だったけど、恵が俺1人でやりますとか言って私の出番なかったんだ。実際、恵で片付けちゃったし。
後から来た野薔薇と虎杖は割れた窓ガラスを見て粗方察し、ボソッと何かを呟いていた。
「さっきの1級ですよね？そんないとも簡単に……」
「Aさん何級？？」
「恵も知らないなら1から説明してあげようではないか」
「えまってサラリと伏黒のこと名前呼びすんじゃん！
俺も名前がいい！」
「悠仁うるさい」
「ン"ン"ッ」
……私の術式は陽炎。影から式神を作り出せる他、影があれば自分の分身とか呪具とか作れる。めっちゃ簡易的なやつだけね。あんまり凝ったやつは呪力消費が激しいから。
────恵が見た狐は私の式神。最高傑作だよ。妖狐って言うの。……式神、と言うよりも影の狐って感じかな。私には調伏の儀式もない。
────儀式がない理由？式神じゃなくて影だからって言ったらわかるかな。恵のは調伏が必要らしいね。
まあともかく、簡潔に言えば影を操るの。基本的にはさっきみたいに、相手の影から炎出したりするし、技もちゃんとあるんだからね！
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まみこ(プロフ) - 面白かったです〜一気読みしてしまった！！無理しないでほしいですけど是非続編出してほしい！！ (2022年11月17日 15時) (
レス) @page50 id: 14aa4362dc (このIDを非表示/違反報告)
aaaa(プロフ) - すごくおもしろったです！！無理はしないで欲しいのですが、続編期待しちゃいます（ ; ; ）それくらい面白かったです！！！！！！ありがとうございました！！！！！ (2022年8月29日 21時) (レス) @page50 id: 37531683ef (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - Ｍizukiさん» コメントありがとうございます！！とっても嬉しいです😭✨最初から最後まで面白いと言っていただけるお話が書けてよかったです！！私もこの作品には愛着(笑)があるので、正直とても悩んでいます💭その時は読んでくださると光栄です🙏！！ (2022年8月14日 13時) (レス) id: befea80465 (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - 亜澄奏ｰAsukaｰさん» 2回もコメントありがとうございます！！😭スッキリとした完結ではなく、続きがあるような終わり方をしてみたかったのでそう言ってもらえて光栄です✨番外編はどうしようか悩んでます(笑)作った時には読んでくださると嬉しいです🥰 (2022年8月14日 13時) (レス) id: befea80465 (このIDを非表示/違反報告)
Ｍizuki(プロフ) - 完結おめでとうございます(^○^)このお話は初期から見ていましたが、凄く面白かったです！続きが読みたいなー…なんて、でも本当に面白かったです！これからも応援しております❣️ (2022年8月14日 0時) (レス) @page50 id: e4dddfb1f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2022年5月20日 19時
