閑話 幼馴染の特権 ページ49
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伏黒恵は"幼馴染"にやたらと拘っていた。
理由はただ一つ、姉の影響だ。
少女漫画を読みピュアにピュアをかけてピュアを添えたような性格の姉は、幼馴染という存在を特別視していた。
そう、何を言おう幼馴染から始まる恋というのは少女漫画のテッパンだからだ。
そして伏黒恵も同様にその洗脳を受け、「幼馴染なら将来恋人同士になれる確率高いんだろ、よし、お前は俺の幼馴染だ異論は認めん」精神が見事に出来上がってしまった。
言うまでもなくその被害者がAAである。
「アンタって伏黒と幼馴染なのよね」
「いや違っ…くないですそうです幼馴染です」
「伏黒オマエ顔怖えよ」
現に、伏黒は否定し続ける幼馴染不安を抱いていた。
そんなに自分と親しい関係は嫌なのか…と落ち込んでも、彼女の笑顔を見てしまえばそんな事はどうでもよくなる。完全に振り回されている自分に伏黒は思わず苦笑するが、その感情の浮き沈みすら──今は楽しんでしまっていた。
「やっぱ幼馴染ってあるの？特権的なやつ」
「特権、か……考えたことねえな」
「おおおなんか漫画っぽい!!」
「そんなのないよ〜〜」
ね、伏黒。と相槌を求めるAに伏黒は曖昧な返事をした。
小学校からずっと一緒だったとしても、それらしいのをしたことはない。そもそも幼馴染の特権ってなんだ、と真剣に考え始めた伏黒に釘崎は呆れて首を横に振った。
「というか、幼馴染ってそんなに特別なの？」
あっけらかんと言い放ったAに、釘崎は更に呆れた。なんなんだこのポンコツ幼馴染コンビは、と思い仕方なく口を開く。
「小さい頃から一緒の人なんて早々いないでしょ？ずーっと仲良いなんて、普通ないわよ」
「そうだそうだ!!俺からしたらめっちゃ羨ましい!」
「アンタは私情が9割だろーが」
へぇ〜〜とAは思うが、いまいちピンとこない。だって2人は高校からの友達でも仲良いし、伏黒とはたまたまずっと一緒になっちゃっただけ。
でも確かに、中学校の頃どんなに仲良かった子も今は連絡すら取り合っていない。もう顔すら思い出せない、卒業しても会おうねなんて言ってたっけ。
ふと、伏黒が何か気付いたように声を出す。
「特権ってなんでもいいんだよな」
「おお!なんかあった!？」
Aは特権なんかある関係じゃないでしょ…と思いつつ、次の言葉を待った。
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かぐや - あなたは神ですか？最高の作品をありがとうございます！ (4月29日 19時) (
レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん！！」と叫んでしまって親に「煩い！とっとと寝ろ！」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか？本を出版していらしやすか？めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…！！この小説大好きです！「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください！ (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ！がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2022年8月26日 13時
