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家に帰ると、すぐに良い匂いがしてやばいっと思う。

まずい、今日は俺が洗濯物とかやらなきゃいけないのに遊んで帰ってきてしまった。







「あ、おかえり恵ー、遅いから心配しちゃった」



「津美紀、その、ごめ────」




「いいから早く食べるよ!」








遮るようにそう言い、ほらほらと俺を急かす。
罪悪感に苛まれながら座り、いただきますの挨拶をした。


普段は買えない豚肉が出ていて思わず目を見張る。しかも生姜焼き……ウチにそんなお金が?






「五条さんがくれたのよ。恵、生姜に合う料理好きでしょ?」



「あ、ありがと」



「それと!!」






ガタンッと音を立てながらお茶碗をテーブルに置く。
その音に合わせて俺の両肩が情けなく跳ねた。


やばい…完全に怒っている。






「友達の話聞かせなさいよ!!
恵いっつも早く帰ってきて逆に心配になるんだからね?!あ、勿論遅いのは駄目だけど!!!

それで、誰と遊んできたの?」






頬を膨らませながら身を乗り出してそう言う津美紀に耳を疑った。
怒ってない…?いや、怒ってはいるけどなんだかズレてる。
それに俺が遊んできたってなんでわかったんだ。





「ふふ、恵の頭に王冠がついてるよ?」



「は?!…っんのやろ」





頭辺りを触ると花の匂いが鼻を掠めた。
絶対100パーAちゃんの仕業だよな。明日問い詰めてやろう。




「それで、どんな子なの?どこ行ってきたの?」



「言わなきゃ駄目?」



「駄目!!」



「……はあ」






キラッキラの目で見つめられて溜め息が溢れた。
俺は彼女の名前と、遊んだ場所や遊んだ内容を津美紀に話した。途中途中お互い笑ったりと盛り上がりながら話した。


気付けば俺は、大好きな生姜焼きも忘れて思い出話に夢中になっていた。





「へぇ……恋しちゃったんだ」



「ぶっっ」





一通り話し合えると、突然そんなことを言われ味噌汁を吹いた。ここに五条さんいたら絶対めんどくさいことになってた、よかったいなくて。





「なに言ってんだよ」



「だって──それって────幼馴染じゃない!!
とっても素敵よ!!幼馴染から始まる恋って大体上手くいくし、すっごい憧れちゃう!!」



「そうなのか…?」






つまり、幼馴染の関係だとコイは実りやすいと…。
って別にAちゃんは好きじゃない。初めてできた友達だからってだけだし。

……でも、そうだな、オサナナジミっていうのは悪くない。

▽→←▽



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かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時

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