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38 オタク奇譚 ページ40

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呪霊にしては、その意図が読めない。

ただ殺すだけじゃ済まないのか、はたまた別の目的があるのか。どちらにせよ、惨い状態の子供たちをこれ以上誰かに見せられない。




残穢を追って、更に山奥へと入る。








「(…俺がちゃんと歩いてれば、Aに見せることなかったはずだ)」








呪術師をしていれば、あんなものばっか見る。いずれ見慣れてしまえば、人の死に何も感じなくなると────いつだったか、遠い昔に誰かにそう言われた。


その通りだと思う。余程の善人じゃなければ、毎回それに涙を流すほど俺たちもヒーローじゃない。







「…?途絶えた……それに、呪霊が出てくる気配もない」


「ああ。玉犬が反応しないのも妙だな」


「……もしかして、なんてないよね?」








1番考えたくないが、恐らくAの考えていることと俺が今思ったことは同じだ。



呪霊ではなく、呪詛師による仕業だと。






「であれば、状況の説明はつくな。この村に恨みをもった呪詛師が子供を襲撃、そして見せつけるかのように胴体のみを宙吊りにする。俺たちに干渉してこないのも、」






その瞬間、歩いていた玉犬は破壊された。


一瞬だった。だから気づけなかった。








「あれ?見たことあるなーって思ったら、Aじゃん」




「お、にい…ちゃ、ん」









蚊の鳴くような声で呟いた声は、俺を混乱させるのに十分だった。


五条先生たちと同期だった人だ。話は聞いていた。でも、五条先生も夏油先生も、家入さんもその人の話はしたがらなかった。
なんとなく察しはついてたが……今、Aはなんて?






「ウケる、じゃあ見た?あれ傑作でしょ。
昔、俺と傑で任務に来た時だったんだけどさ、ほんとここの連中は胸糞悪くてね」



「その任務はミミナナちゃんを保護して終わったはずでしょ。それにお兄ちゃん……乙骨先輩に、」



「殺されたよ。正確には五条にだけどね」







話に追いつけない。百鬼夜行はこの人が主犯だったのか?
いやそれよりも、なんで生きているんだ?





「流石にわかるでしょ?俺、呪霊なの」





そう言ったか否か、Aの術式が発動した。

"追想"と呟いた彼女に加勢しようとした時、目の前の男は不気味に笑い始めた。


それと同時に隣にいた彼女はへたり、と膝から崩れ落ちる。





「馬鹿だなあA、自ら俺が母さんと父さんを殺した瞬間を見るなんて」

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かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時

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