18 オタク奇譚 ページ19
あれ、シリアス…?と思った方。
安心してください、作者はシリアスクラッシャーです。
「え、なにここお花畑?天国?もしかして天国来ちゃったかな???」
床に吸い込まれた後、辺り一面にはお花畑が広がっていた。雲一つない空、色とりどりの花、鼻の奥を刺激する香り、つまりここは天国か。
……っていうのはさておき。
「随分と綺麗な生得領域だね」
「お褒めの言葉感謝致します」
ごっっっつイケメンな呪霊が数メートル先に立っていた。少年のような声に東◯喰種の某主人公に似た見た目をしているソイツは、私の言葉に綺麗なお辞儀をしてみせた。
もしかして英国紳士だったりします……???(黙れ)
「(会話できるほどの強さ…未登録の特級)
初めましてで悪いんだけど、今から君を祓います!」
「仲良しごっこするために貴女を呼んだわけではないので。どうぞご自由に」
「そりゃ随分と舐められたもので…!!」
先手必勝────
イケメン少年呪霊に斬りかかると、ソイツはいとも簡単に避けた。えー………絶対斬ったと思ったのに。
もう一度畳み掛けるも、まるで意味がない。
「厄介な術式……持ち前の身体能力ではないでしょ?」
「ご名答。僕の術式は"身体強化"、身体の一部を限界まで強化することができます。今のは目を強化して貴女の攻撃をかわしました」
つまり、その限界以上のスピードを出さなければ勝てないということか。まじで厄介だな。
……落ち着け、焦りは最大のトラップだ。by我が推し。
ふぅ……と深呼吸して相手を見る。
「っ…?!(合わせてきた?!この速さに?!)」
勢いよく床を蹴り、首めがけて薙刀を振る。避けられたけど掠った…!着いていける!!
そのまま腕を切断し、背後に回って背中を斬った。
────筈だった。
「っ危ないな」
「なにそれもうチートじゃん!!」
ガキンッ!と鉄と鉄がぶつかり合ったような音がした。
いやいや直前になって背中を強化するとか狡くない?今完全に私が殺ってた流れだったよね??
──と、私が戸惑いを見せた一瞬の隙をついてソイツは鳩尾に蹴りを入れた。
「い"っっだ!!!英国紳士だと思ってたのに!」
「まさか……反転術式、」
「憂太先輩の蹴り並みに痛かった……ゴリラめ」
もう一度しっかりと薙刀を握り、相手の目を見つめた。
………やっぱりイケメン!!!!
1131人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時