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15 オタク奇譚 ページ16

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「この業界は人手不足が常。手に余る任務を請け負うことは多々あります。ただ今回は緊急事態で異常事態です。




"絶対に戦わないこと"




特級と会敵した時の選択肢は"逃げる"か"死ぬ"かです。自分の恐怖には素直に従ってください。君たちの任務はあくまでも生存者の確認と救出であることを忘れずに」







生存者の確認と、救出か……。
この感じでいくと生きてる人は少ないと思うし、悪気はないが特級相手に一般人が生きれるわけがない。



つまり、私たちが最優先でやるべきことは任務の内容ではなく、確実に生きて帰ってくること。






「あの───あの!!!」






必死に私たちに呼びかける声を聞き、思わず顔を歪めてしまう。この悲痛な声を聞くのは何回目だろうか。


一般人の女性は「正は、息子の正は大丈夫なんでしょうか…?」と訴えていた。




伊地知さんが冷静に対応するも、女性の涙は止まらない。
泣かないでください、大丈夫です、息子さんは必ず助けます。


──────だなんて、言えたら良かったのに。







「伏黒、釘崎、A──────助けるぞ」





「当然」



「無茶は禁物だからね」



「………」











伊地知さんが帳を下ろす。
やっぱり帳下ろす時の言葉って、厨二臭いよね、いいよね、私毎回興奮する。心の中で。





「夜になってく!」




「"帳"。今回は住宅地が近いからな。外から俺たちを隠す結界だ」




「へぇ、すげぇな!」




「無知め」






野薔薇ちゃんに一蹴された虎杖に、これからわかってけば大丈夫だよと声を掛けておいた。私だって最初何が何だかわからなかったし。

ドアの前に立つと、今までとは違う緊張が走った。
これから対峙するのは特級…この前の雪辱を果たすとき!





「"玉犬"」





「呪いが近づいたらコイツが教えてくれる」


「おー!!ヨスヨス〜期待してるからな〜」


「いつ見ても可愛い〜!!皆んなとセットだと尚更!」


「アンタ何言ってんの?」



「…行くぞ」







錆びた扉が嫌な音を立てて開く。






「「「「!!」」」」






生得領域…!!!
未完成だけれど、これは話が違う!特級相当じゃない、もう既に特級のレベルにあるでしょ!


入り組んだ階段や、2階建ての筈の校舎の天井はどこまでも続いていた。




緊急事態だとしても…敵わないのが目にわかる相手じゃん!

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かぐや - あなたは神ですか?最高の作品をありがとうございます! (4月29日 19時) (レス) @page50 id: 41bd4258fc (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 追記: 好きすぎて「ええやん!!」と叫んでしまって親に「煩い!とっとと寝ろ!」と怒られました....仕方ないだろぉ、最高なんだからこの小説、最高なんだから (7月11日 19時) (レス) id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - めちゃ良い愛され具合.....もしかして小説書かれていますか?本を出版していらしやすか?めちゃ好きなので続き欲しいでやす!あと、受験生って同じですね。頑張りましょう (7月11日 19時) (レス) @page34 id: 91d89c4fce (このIDを非表示/違反報告)
くさ - 制服、下はほぼ足なのに上は野薔薇ちゃんと一緒で長袖なの良いですね…!!この小説大好きです!「終わり」になってますがまだ書く予定があるなら更新無理なく頑張ってください! (2022年12月27日 9時) (レス) @page32 id: 56aae56e91 (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 - うっうっうっう(ないてる)好きすぎて、でも虎杖が死んだってときは知ってるはずなのに泣いちゃって…好きですありがとうございますオタクとか最高すぎん????????更新応援してるぜ!がんばってくだせぇ! (2022年10月6日 7時) (レス) @page27 id: ad117a8b13 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くせらや | 作成日時:2022年8月26日 13時

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