幼馴染に騙されて呪術師になった限界オタク奇譚。【呪術廻戦】

8 オタク奇譚 ページ9

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ウケる〜とか言ってるけど、あれって本当に飲み込めるんだね。私が指最初に見た時奇声あげて伏黒の方に投げちゃったし。めっちゃ嫌な顔されたけど怒られなかった。そういうとこだよ伏黒。10点。

ボーッとしてると、なにやら先生が宿儺さんと戦うらしい。





「恵、これ持ってて」



「これは？」



「喜久福」



「(この人土産買ってから来やがった…！！)」






ずんだ生クリームか……私は圧倒的ほうじ茶派。あ、興味ないですよねすみません。
ふぅ…と呼吸を落ち着かせて、大人しく五条先生たちの激闘を見る。

………伏黒のその持ち方ってか守り方、可愛いな。




五条先生対宿儺さんは五条先生の勝利に終わり、なにやら伏黒と話していたから聞こえる位置に移動する。






「さて、ここでクエスチョン────彼をどうするべきかな？」



「…仮に器だとしても、呪術規定にのっとれば虎杖は処刑対象です」



「でも」



「「死なせたくありません/ないっ！！」」








咄嗟に紡いだ言葉は、どうやら伏黒と同意見だったらしい。よかった……取り敢えず、五条先生も頑張ってくれるみたいだし。





「あ、A〜。喜久福一緒に食べようね」



「マジ？やったー！！」



「(この人さっき土産じゃねぇっつったのに！！)」





なんか伏黒の顳顬がピキピキいってるけどどうしたんだろ。一息つき、膝を立てて楽な姿勢で座っていると2人がピシッと固まってしまった。





「……おいA、その座り方やめろ」



「え〜最高の眺めだからそのままでいいよ」



「……伏黒のむっつり！！！！」



「なんでだよ！！」







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家入さんの診療を受け、もうほぼ完治したとの言葉をいただいたため寮の部屋に戻る。

虎杖くんは無事に面談をパスしたらしく、秘匿死刑となったらしい。あの指食べ続けるのか……不味そう。





「あっいたいた〜Aー！！」



「五条先生……と、伏黒に虎杖くん！！」



「よーっす！」





なんだか少しスッキリした顔をした虎杖くんと、いつも通り無愛想な伏黒。
虎杖くんは私を上から下まで見て、「………完璧だ」と一言漏らして、伏黒に思いっきり叩かれていた。
なんか仲良くなってる……！





「明日はお出かけだよ！
4人目の1年生を迎えに行きます！」

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