10話 ページ12
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その言葉に、Aは驚きを隠さなかった。
Aは生まれた時から両親の言いなりだった。言い返すことなど言語道断、食事も最低限のものしか出てこない。
両親と会話できるのは、朝にする挨拶のときだけ。
"────
そう言われ続けてきた彼にとって、「自分の人生」など考えたことなどなかった。反発する勇気も気力もない。ただ、本を読んでは魔法をバレないように試す。
Aの1日は、いつも長かった。
「(──僕にも、選択肢があるのか)」
不覚にもすぐにそれに気づいたAは、コンパートメントに泣きながら入ってきたネビルのペットを一緒に探すことにした。
彼は、自分の名を言うと驚いたが、それでもすぐに「よろしく!」と手を差し伸べてくれた。
「(……友達って素晴らしいな)」
そう、気づけたはずなのに。なんで僕はスリザリンを望んでしまったのだろうか。
ハリーとロンに謝るつもりだった。急に出ていってごめんと、伝えるつもりだった。
────結局、根本的な部分は何一つ変わってやしないじゃないか。
ロンがグリフィンドールに組み分けされて、拍手を送っている中、Aはぐるぐるとそんなことを考えていた。
全員の組み分けが終わると、目の前に豪華な料理がたくさん現れた。
どれも魅力的だが、毎日決まった量しか食べてこなかったAにとっては信じられないほど多く感じた。
ちまちまと料理をつまみながら、静かに食べる。
後ろから、横から、前から、楽しそうな声が聞こえてくる。
「(────羨ましいとか、思っちゃ駄目だ)」
早速友達になっていた新入生たちを見て、また無心に料理を頬張った。
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すしを(プロフ) - 作者様受験合格おめでとうございます！ (2月7日 4時) (
レス) @page23 id: 83df5084ef (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - くせらやさん» ✉️。こんにちは！とても面白いです！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？これからも更新応援してます💖☺️ (2月4日 21時) (レス) id: f769238e4f (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - ベルモットさん» 文章の色気なんて…っ😭その言葉が浮かぶ貴方様の語彙力が素晴らしすぎます😭✨最高の褒め言葉ありがとうございます！！まだまだ未熟ですがこれからもっともっと頑張りたいです！コメントありがとうございます！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - たきききさん» ほんっっっとに長い間放置してしまいごめんなさい🙏🙏🙏お待たせしましたお待たせしすぎました！！！これからも続きが気になるような作品にできるよう頑張ります！！コメントありがとうございます！！！ (8月7日 17時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
くせらや(プロフ) - せらぴーさん» うわあああありがとうございます😭🙏尊敬だなんて恐れ多いですがとてもとっても嬉しいです！！！更新が滞ってしまい大変申し訳ございません…！まじでめちゃくちゃモチベ爆上がりです😭✨ありがとうございます！ (8月7日 16時) (レス) id: 7fb7a1a4ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くせらや | 作成日時：2023年3月3日 17時
