Elwesyの葉は知っている〜２〜 (ページ20)

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66話　〜心配性〜ページ20

立花side

Aちゃんと黒木くんがフケてから一時間が経過した

大丈夫かな？

先生にバレたら大変らしい

バレないといいけど

ちなみに今は私の得意な国語の時間！

今が国語で良かった

数学の時間にこんな考え事をしたら、後で大変なことになっちゃう

先生、ボーッとしててごめんなさい

話を戻して、今日若武達が学校で張り込むらしい

私は連絡係になった

女の子だからなのかな？

そんなこと気にせずに私も連れて行って欲しかった

でも、行ったら帰って足手まといになってたかも...

もし犯人に見つかったら怖いし...

やっぱり、行かなくて良かった...

なんだか複雑...

取り敢えず、任されたことはきちんとやろう！

連絡係の仕事は、3コール電話が鳴ったら警察に電話すること

でも、もし犯人に見つかったら、3コールもかける暇なんてないよね？

その間に何か合ったら...？

もし、捕まったら...？

嫌なことを考えることはよそう

大丈夫、絶対無事に帰ってくるはず！

.

私の前から突如、みんなが消えてしまうのが怖い

仲間を大事にすればするほど、突然のことに恐怖が押し寄せてくる

やっぱり私は、みんなのことが大好きなんだなと思う

.

キーンコーンカーンコーン

先生「これで、今日は終わり。来週からは古文に入るからそのつもりで」

生徒「起立！礼！ありがとうございました！」

全『ありがとうございました！』

全く聞いてなかった

先生、ごめんなさい...

これから夕食休憩に入るため、みんながとお弁当を出し始めた

あ。カフェテリアに事件ノート忘れてきちゃった

急いで取りに行かなくちゃ...

静かに教室を出て、廊下を走る

その時、ドンッと誰かにぶつかった

「ご、ごめんなさい」

？「ったく」

ん？その声は...

「上杉くん。どうしたの？こんな所で」

上「どうしたのじゃねぇだろ。これ、忘れ物」

「あ。今取りに行こうとしてたの。ありがとう」

上「どーいたまして。それよりお前こそどうしたんだ？顔暗いぞ」

「な、何にもないよ？」

上「今夜のことか？」

「えーっと、その...」

上「はぁー。お前のことだからみんなが死ぬとでも思ってんじゃねぇか？」

...

上「普通、捕まえたらその場で殺さないだろ？そのまま連れてって、どうしてあの学校だと知ってるのか聞くだろ」

言われてみれば...

上「安心しろ。心配しなくても何とかなる」

「ありがとう、上杉くん」

私はいつ電話が掛かっても大丈夫なよう、今日は寝ないっと心に誓った