Can't say goodbye そして Only Oneの君へ

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突然の私に伝わる力に驚いて





｢ふぇっ｣





なんて、意味のわからない声が出てしまった。








さっきまで乗っていた電車は


気づいたらホームからは消えていた。









突然の状況に頭を整理しきれずしばらくフリーズ。






そんな訳にも行かないと決意をして


恐る恐る顔をあげようとした時









｢さっきからこっち見すぎ｣









私の大好きなあの低い声が















ホームを吹き抜ける風の音と共に









私の耳へと伝わってきた。









｢中目から電車に乗りこんだ時からすげー見られてんなって思ってたけど、ずっと止まったまま。スマホも見ずにずっと見てたでしょ｣









憧れの川村壱馬が目の前にいるパニックで

言葉が出てこない。









｢おい、聞いてんの？｣









『ふぇっ』









｢なんなのその驚いた声は笑｣




『す、すっ すみません』




｢あー別に謝って欲しい訳じゃなくて｣




『あ、す、すみません』




｢名前は？｣




『えっ…っ、…だっAです…』




｢ん？｣





あまりの緊張で震えた声しか出ない







聞き取りずらかったのは間違いなく、









壱馬さんの顔が一気に近づいてくる









自分でもわかるほどに顔が熱い。











『園田Aです！』








｢Aかー。いい名前だね。｣












『あ、あの！か、壱馬さんのこと好きです！』









｢え？笑｣

7→←☆☆☆

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