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私の立っているドアとドアの間の隅っこと、
向き合った1番近いドアから、
私の大好きな黒髪で、
私的には世界で一番似合っている黒マスク。
さらに大人っぽすぎる全身グレーのセットアップを
身にまとった。
私の大好きな
THE RAMPAGE 川村壱馬が
電車に乗ってきた…。
頭が真っ白になって
もはや真っ白を通り越した真っ黒というか。
もう自分の目がおかしいんじゃないかな?
え?そっくりさんだよね??
たまにいる芸能人気取りの人だね??
とか思って何度も自分に「違う。壱馬じゃない」って
思いながらちらちら見ても。
私があの日好きになった
川村壱馬であることに違いはなかった…。
もちろん、冷静になれるわけもなく、
舞菜に連絡することさえも忘れて
私の家の最寄り駅に着いた。
あいにく、いや、幸運にも
開くドアは壱馬がいる方のドア。
つまりは、横を通らなきゃ降りれない…。
[まもなく、自由が丘。自由が丘です。お出口は右側です]
普段特に気にしたことのなかったこの声が
私の胸に迫ってくる。
高鳴る鼓動が周りに聞こえてるんじゃないかってほどに
1度壱馬からLIVE中に指を指してもらった時以上に。
電車がホームに入っていく。
私は降りるしかないって思って
学生カバンの紐を握りしめる。
もちろん、視線は壱馬から離れない。
話したくても離れない。
その時、
それまでスマートフォンを見ながら
私の対角線上の隅に寄りかかっていた壱馬が、
スマートフォンから目を離し
壁から背中を離して、
ドアの方に体が向いた。
もう心臓が持たない。
そう思いながら、
1歩ずつ。
ドアの方に向かって歩いた。
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れお(プロフ) - もう更新しないんですか?このお話とっても面白いので出来れば続き読みたいです! (2021年2月7日 14時) (レス) id: edb2b83ba4 (このIDを非表示/違反報告)
ねりうめ。(プロフ) - Rabbitさん» 運命過ぎた人ってやつですね!!!更新までもう少し待ってくださいね! (2020年3月21日 15時) (レス) id: da915195f4 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit - これって、運命の人ですよね~てゆか芸能人と一般人が恋するとかめっちゃ良いじゃないですか、、、羨ましいなぁ、、、更新ファイトです!!!! (2020年3月18日 17時) (レス) id: 9f418f690e (このIDを非表示/違反報告)
ねりうめ。(プロフ) - AYaさん» 更新できるように頑張ります! (2020年3月11日 7時) (レス) id: da915195f4 (このIDを非表示/違反報告)
ねりうめ。(プロフ) - ゆいさん» 嬉しいです!起きて欲しいですよねぇ〜笑まだまだ楽しんでいただけるよう頑張ります! (2020年3月11日 7時) (レス) id: da915195f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねりうめ。 | 作成日時:2020年3月1日 12時