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十二鬼月ってちゃんと強いんだなぁ……(遠い目)
_____________
「Aちゃんッ！！」
誰、か、名前、ょ、呼ん、で
目の前に迫っていた槍が、しなる刀によって弾かれる。
「Aちゃん、大丈夫！？」
桜と萌黄の髪が揺れる。
甘露寺、さん。
未だ掠れる意識の中で、抱えられ移動されたことが分かる。
「大丈夫よ、私、すぐにはやられないから」
駄目、だ。甘露寺さん一人に、任せちゃ、駄目だ。
はや、早く、加勢、しない、と。
グッと刀を持つ右手に力を込める。
ほぼ気力で立ち上がり、戦況を確認する。
大丈夫、まだ、やれる。
空の呼吸 漆ノ型 旋風
甘露寺さんの攻撃を掻い潜りながら鬼へ刃を向ける。
「！！チッ……」
一体目が自身の扇を大きくし、振りかぶる。
私たちを引き離す気だ。
その腕を斬り落とし、扇を刻む。
「なんじゃ、やりおるのう！」
恐らく、コイツに扇以外の攻撃手段はない。
私の勘が、そう告げる。
じゃあ、もう用済みだ。
空の呼吸 伍ノ型 沙渦風樹
体ごと斬り刻む。
「(面倒じゃのう此奴……さっさと空喜どもを吸収してしまおうか)」
本体はどこにいるんだ。
竈門から聞いた話だと、確か本体は小さく、他の分裂体の中にいたらしい。
一度距離を取り、甘露寺さんの横に並ぶ。
「Aちゃん、大丈夫？一人でよく耐えたわね！」
『ありがとうございます。ところで、本体は？』
甘露寺さんは唇を真一文字に結ぶ。
「分からないわ。炭治郎くんたちによれば、とても小さくて硬いらしいから……」
『………待って、あれは』
二体目…錫杖を持っていた奴が手を掲げた。
そして、
他の分裂体を、吸収した。
奴らは哀願する様に一瞬目を見開いたが、瞬く間に吸収されていった。
姿が変わる。
とても、若い。
「不快、不愉快、極まれり……
またお前か、あばずれ。
そこのお前も、気に食わん。
何故、お前らは、こうも弱き者を痛ぶるのか」
声から滲み出る、半端ない威圧感。
一瞬でも気を抜けば、手足から力が抜けそうな。
冷や汗が垂れる。
その瞬間
背中に張り付く死の気配
そこから来る、極限の緊張状態
今までにないほど研ぎ澄まされた意識が
目の前の奴とは、違う、気配を
感じ取った。
．
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橙沼(プロフ) - 更新楽しみに待っています！ (3月12日 0時) (
レス) @page31 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - ミホさん» ありがとうございます！かなりゆっくりにはなりますが、また頑張ってみようと思います。待っててくださってありがとうございます！！ (9月18日 22時) (レス) id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - オタクの小５男子さん» ありがとうございます！ (9月18日 22時) (レス) id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - オタクの小５男子さん» コメありがとうございます！たしかに、ちょっとキリヲ先輩意識してるかもですね……屠朽幻の漢字は、頑張って探してみて下さい。一つ言っておくと、あまり良い意味ではないです。 (9月18日 22時) (レス) @page30 id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - 更新待ってます！でも無理しないでください。 (9月7日 16時) (レス) @page29 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐれ | 作成日時：2022年7月10日 21時
