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数分後。
下の方、入り口にオールマイトが見えた。
先生たちと話している。
「いや療養しててくださいよ、後期に備えて」
「おいおい釣れないな！必殺技の授業だろ！？そんなの見たいに決まっているんだよ。
それに、用事なら１つあるんだよ！
……彼の、付き添いっていうね」
オールマイトの後ろから、黒いスーツに身を包んだ男が現れる。
ヒュッ、と喉が鳴った。
それは、散々憎んだ相手。
決して忘れない、忘れられない相手。
全ての元凶。
その気配に、背中がゾワリと粟立つ。
硬いセメントを蹴り、眼下の、憎き敵に向かう。
一陣の風が吹き抜ける。
「出会い頭に刀とは……」
真紅の双眸が私を捉える。
『何故、何故お前が、ここにいる！！
鬼舞辻、無惨！！！』
_______________
〈No side〉
遡ること、数時間。
東京の一角、キメツ学園の理事長室には、２人の男がいた。
よく似た風貌をしており、何も知らない者が見れば兄弟にも見えるだろう。
椅子にゆったりと腰掛ける男は、知る人ぞ知るキメツ学園理事長、産屋敷耀哉。
その正面に、リラックスした様子で立つ男の名は、鬼舞辻無惨。
前世における全ての元凶であり、鬼殺隊員の仇である。
そんな２人がいる空間が何故こんなにも穏やかなのか。
話し始めれば長くなるので、今回は割愛させてもらう。
産屋敷が口を開く。
「例の件、考えてくれたかな」
鬼舞辻は１つ頷く。
「えぇ」
「では、行ってくれるかい？」
「御意」
鬼舞辻は現在、キメツ学園の教師として生きている。
最初は色々あったものの、今では柱たちと(事あるごとに刀を向けられるが)飲み会までするようになった。
産屋敷の言った、“例の件”とは、雄英関係のことだ。
「雄英高校で、風雷Aのクラスが圧縮訓練をするらしいので、講師として行ってほしい」
体術は柱全員から仕込まれているので、恐らくは１年Ａ組全員を相手にしても、10回中7回くらいは勝てるだろう。
柱たちも、不本意ながら、そのくらいとは認めている。
校門で待っていた、元隠の運転する黒い車に乗り込み、鬼舞辻は雄英へ向かった。
雄英でオールマイトと合流し
そして、今に至る。
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しばらく更新できず、すみませんでした。
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橙沼(プロフ) - 更新楽しみに待っています！ (3月12日 0時) (
レス) @page31 id: 672b289667 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - ミホさん» ありがとうございます！かなりゆっくりにはなりますが、また頑張ってみようと思います。待っててくださってありがとうございます！！ (9月18日 22時) (レス) id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - オタクの小５男子さん» ありがとうございます！ (9月18日 22時) (レス) id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - オタクの小５男子さん» コメありがとうございます！たしかに、ちょっとキリヲ先輩意識してるかもですね……屠朽幻の漢字は、頑張って探してみて下さい。一つ言っておくと、あまり良い意味ではないです。 (9月18日 22時) (レス) @page30 id: 4ef44e5210 (このIDを非表示/違反報告)
ミホ(プロフ) - 更新待ってます！でも無理しないでください。 (9月7日 16時) (レス) @page29 id: 9767c8e410 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しぐれ | 作成日時：2022年7月10日 21時
