44 ページ3
障害物競走が終わる。
Aの順位は２位。
「やっぱ、アイツもこっちにいたんだなぁ」
パーカーのフードを被り、目の周りに派手な化粧を施している者…宇髄天元は言う。
「うむ！呼吸を扱う者なら当然の結果と言えよう！」
宇髄の言葉とはズレた論点で話す、煉獄杏寿郎。
「だが、前の実力なら１位でもよかったんじゃないのか？鍛錬が足りないように思える」
先程電話に出た伊黒小芭内は、ネチネチと難癖を付ける。
そして
「ったく……ようやく見つかったァ」
前世、Aの兄だった者……不死川実弥はそう呟いた。
「にしてもよォ不死川。何でお前と一緒じゃねえの？」
宇髄がガム風船を噛みながら聞く。
「知らねぇよ。アイツが勝手にどっか行きやがったんだァ」
「だが見つかって良かったではないか！ずっと探していたのだろう？」
不死川は比較的穏やかな顔で頷く。
「しかし……何故ここ…“キメツ学園”へ来なかった？まさか、ここの存在を知らないわけではないだろう」
「ッはは！流石にそりゃねぇだろ！なんといっても、理事長はお館様だぞ？」
宇髄は伊黒の言葉を笑い飛ばす。
その時、職員室のドアが開いた。
「やぁ、久しぶりだね」
噂をすれば
「「！」」
前世にて鬼殺隊をまとめ上げた産屋敷家当主、産屋敷耀哉だ。
教師たちは一斉に跪く。
「皆元気そうで何よりだ」
「お館様に置かれましては、ご壮健で何よりでございます。益々のご多幸を切にお祈り申し上げます」
宇髄が挨拶する。
「ありがとう。
……皆、見ているようだね」
お館様の視線の先には、騎馬戦での作戦を話すA。
そして騎馬戦が始まる。
Aは完璧に気配を消している。
「……指名制度があるのは、知っているね？」
唐突に切り出すお館様。
戸惑いながらも、教師たちは頷く。
「その指名は、ここからも入れられるんだ。
だから、今年、Aに指名を入れようと思う」
「…お館様のご決定ならば、従うのみです」
不死川が言った。
お館様は微笑む。
「見つかって良かったね、実弥」
「！……はい」
不死川は、少し口籠った後、ゆっくりと頷いた。
_________________
もうランキング入ってる……
ビビりました。
ありがとうございます！
更新頑張ります！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 453人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
羽鶴(プロフ) - 柱の皆だーーー!!!!! (2022年8月1日 23時) (
レス) @page2 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - 真昼さん» すみません、まだ作ってないですね…（汗）多分夏休みあたりには作ると思います。多分。 (2022年6月27日 20時) (レス) @page49 id: 2bbabfbdd8 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - ヒロアカ×呪術廻戦（轟妹）はもう書いていますか？ 書いていたら、題名教えてください！ (2022年6月24日 15時) (レス) @page24 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
しぐれ - あんみつすむーじーさん» ありがとうございます！ツンデレ！良い！はい！更新頑張ります！ (2022年4月15日 20時) (レス) @page17 id: 2bbabfbdd8 (このIDを非表示/違反報告)
あんみつすむーじー(プロフ) - 夢主ち"ゃ"ん"か"わ"い"い"ね"ぇ" 好きだわお嫁にください((((冗談です (2022年4月15日 20時) (レス) @page17 id: 61f5df45e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しぐれ | 作成日時：2022年4月2日 16時
