2個上の先輩【kzh】 (ページ49)

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あれからイルカショー行ってびしょ濡れになったりお触り出来るコーナーに行ったり色々回ったりした。

誰に聞いたのか聞いても教えてくれないけど、水族館に行きたかったのは本当だから、凄く嬉しかった。

葛葉「トイレ行ってくるから、なんか土産でも見といて」

『分かりました！お土産コーナーにいますね』

葛葉「ん、」

御手洗に行った先輩を見送り、お土産コーナーを見た。
このクラゲのキーホルダー可愛い。

少しなんか先輩に似合うような感じがした。せっかく誘って貰って沢山出して貰ったお礼にでもあげようと思って先輩が帰ってくる前にレジに行って買った。

葛葉「わりい、混んでて遅くなった」

『大丈夫ですよ』

葛葉「そろそろ帰るか」

『そうですね、帰りましょ』

葛葉「あ、待って」

『ん？』

葛葉「これ、お前にやる」

『え？開けてもいいですか？』

先輩が頷いたのを見て中身を見たら、私が欲しくて後で買いに行こうと思ったネックレスだった。え、いつの間に…？先輩を見ると恥ずかしいのか照れてるようにも見えて胸が高鳴る。

『先輩、これ…』

葛葉「欲しがってたろ、やるよ」

『凄く嬉しいです、ありがとうございます。大切にします』

葛葉「ん、」

『…先輩、これは私からです。今日誘って頂いたお礼として受け取ってください、』

中身を見る先輩は、少し驚いてさんきゅ、大切にするわと嬉しそうにしていた。先輩って女の人苦手なイメージあってサボる事が多かったけど、こうやって絡んでみて初めて見る表情とか沢山あって楽しかった。

『今日はありがとうございました、楽しかったです』

葛葉「…俺も楽しかった」

『また、…行きましょうね』

自分らしくない、こんなの。先輩に侵食されてる毎日に嫌々してたつもりなのに、嬉しそうな先輩を見ると少しだけ胸が苦しくなるなんて思いもしなかった。

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