2個上の先輩【kzh】 (ページ43)

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とうとう葛葉先輩と約束した日が来てしまった。集合場所は、寮の玄関で時間は10時。スイーツバイキングと言っても、ご飯ものもある所らしくて少しうろついてから向かってまたどこかに行くらしい。

現在の時間は、9:50。少し早すぎたかな。

葛葉「A」

『先輩、おはようございます』

葛葉「ん、ｯｽｰｰ、、行くか、」

『はい、行きましょう』

先輩の隣に歩くけど、どうも似合わない。隣に歩くのが恥ずかしいくらい。りりむにどうせデートなら可愛くしていけって事らしい。私らしくなくてむず痒いな。

葛葉「…服似合ってる、」

『へ、、あ、ありがとうございます、』

そんな事言われたら恥ずかしくなるじゃんか。デートなんてそんなした事ないし、ましてやふたりきりって…

葛葉「ん、」

葛葉先輩が手を差し出す。なんの事かさっぱり分からなくて頭にはてなが浮かぶ。

葛葉「手、貸せ。…どっか行かれたら困る」

『えっ、あ、はい…』

どうやら手を繋ぐって意味だったらしい。恐る恐る先輩の手を握ると冷たくて、緊張してるのが伝わってきた。こっちまで緊張するじゃん、繋がれてる手を見て何だか鼓動が早くなる。少し、恥ずかしくなって繋がれてない方の手でカバンの紐を握った。

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