2個上の先輩【kzh】 (ページ42)

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りりむ「A〜」

『ん？どうしたの？』

りりむ「体育祭のとき、髪の毛やってー！」

昼休みに、りりむが教室にきて体育祭のとき髪の毛をやって欲しいっていうお願いだった。まぁ、人の髪の毛結ってあげるくらいは出来るし、問題は無いね。りりむにいいよって言うと凄く喜んでいて、うんやっぱりこの子は可愛いわ。

椎名「あてぃしのもやってや」

『いいよ、まとめてやってあげる』

椎名「やったね」

喜んでる2人をみて思わず笑みがでる。可愛いなこのふたり。
一緒に居るだけで微笑ましい。

葛葉「A」

りりむ「あ、くずは！」

葛葉「なんだよ、お前に用ねえよ」

あの二人の方がお似合いだと思うんだけどなあ。でも、兄妹にも見えなくはない。

『先輩、どうかしました？』

葛葉「あー…これ。イブラヒムに貰って、一緒にいかね？…ふたりで、」

葛葉先輩の手にはスイーツバイキングの割引券があった。これに一緒に行かないかってことか。まぁ、私も甘いもの好きだし、行けなくもない。しかも、ふたりで。え、これってさ、デートの誘いだよね？よくよく考えてみたら、葛葉先輩のことあんまりわかんないかも。

葛葉「嫌だよな、わりい。忘れて…」

『いいですよ、行きましょう』

葛葉「まじ？」

『マジです、空いてる日程あったら教えてください』

葛葉「…来週の土曜日」

『分かりました、じゃあ、お願いします』

葛葉「ん、じゃあまたな」

『はい』

葛葉先輩、しっぽと耳見えた気がした。え、そんなに嬉しい…？

りりむ「A！どういう風の吹き回し！？」

『え？』

椎名「デートの誘いやったで！？」

『え、うん、知ってるよ？葛葉先輩のことよくわかんないし、あの調子だから少しは知っておいてもいいかなって、』

りりむ「Aにもとうとう春が…」

『なに言ってんのさ、』

りりむとしぃしぃが盛り上がってる中私は葛葉先輩の何を知ってるのか考えていた。

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