2個上の先輩【kzh】 (ページ41)

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次の日、佐藤くんは退学処分されてこの学校を去ったらしい。
まぁ、こっちからしたら脅しに晒し当然の報いだと思う。

あれからは、平和に過ごしてると言いたいところだけど問題はまだ解決していない。葛葉先輩のことをどう考えるか。

毎日、朝昼晩とご飯を一緒に食べている。本当になんで私なのか知りたい。私よりも他にいい人がいるのに。って思う。

葛葉「…い、おい！」

『へ？』

葛葉「へ？じゃねえよ、お前今話聞いてなかっただろ」

『あれですよね？これからも毎日一緒にご飯食べるという…』

葛葉「ちげえよ、ばか。」

「ばっ、」

馬鹿って今言った？葛葉先輩？私そこまで馬鹿じゃ…

葛葉「体育祭、お前何出んの？」

『あぁ、体育祭ですか…あまり物で、借り物競争と玉入れですね、』

葛葉「ふーん、」

『え？なんですか？』

葛葉「べつに」

『葛葉先輩は、何出るんですか？』

葛葉「…リレーと騎馬戦。やりたくねえけどな」

リレーと騎馬戦か…葛葉先輩サボり魔だからてっきり休むとか言って来なさそうな感じしたけど、ちゃんと来るんだ。意外だなあ、

葛葉「…応援しろよ、俺の事」

『ふふ、なにそれ…応援して欲しい人の頼み方じゃないですよ、それ』

応援して欲しいってのが凄く伝わってきて思わず笑ってしまう。どれだけ応援して欲しいのさ。

葛葉「悪いかよ、」

『応援してあげなくもないですよ？先輩が頑張るなら』

先輩が頑張るなら、ね。

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