2個上の先輩【kzh】 (ページ39)

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『佐藤くん、ちょっといいかな？』

佐藤くんを呼び出して、葛葉先輩が待ってる空き教室に向かった。ふたりきりだと思ったのかニヤニヤしてたけど、葛葉先輩の顔を見ると顔を歪ませた。

佐藤｢こんなところに呼び出してなに？｣

『あの件のこと、全部調べさせてもらったよ。私でお金かけてたんだってね。なんでそんな事したの？』

佐藤｢そっかぁ、バレちゃったか～。なんでって？君は、クラスでモテる方だろ？そこで簡単に股開くか開かないかって掛けてたんだよね～。その先輩との噂流して、離して僕と付き合って股開いたら僕の勝ちだったんだけどな～。さすがに予想外だったな～｣

葛葉｢てめぇ、｣

それを聞いて怒る先輩を宥める。
それを見た佐藤くんは、笑い狂う。私が簡単に開けばお金が貰えるからってこと？本当に最低でクズ野郎だな、こいつ。

『残念だったね、私は簡単に股開くなんてことしないよ、申し訳ないけど』

佐藤｢君はその先輩に騙されてるよ｣

葛葉｢は？｣

『騙されてる？先輩は、そんなことするわけが無い。葛葉先輩は、人見知りで自分から女の子に接することですらしないのに女遊びしてるとかデタラメなこと言うな。佐藤くんなんかよりもよっぽど先輩の方がかっこいいわよ！素直に好きって言ってくれるとこも守るって言ってくれるとこもかっこいいから！』

佐藤｢あははは、そういうごっこ？見てて反吐が出るね、とっても不愉快だなぁ、｣

『そういうことする方がもっと不愉快だわ！寝言は寝てから言えよ、このクズが！あんたの処分はもう決まってるから、この学校にはもう来れないよ、さようなら』

私は、先輩の手を引き空き教室から出た。ムカついて、バーッと言っちゃったけどスッキリした。

葛葉｢お、おい！止まれって！｣

『あ、すみません、』

葛葉｢…その、かっこいいとか、言ってたろ、、嬉しかっ、た…｣

そういう先輩の顔は紅くなっていて自分が言ったことを思い出す。私、めっちゃ恥ずかしいこと言ってない…？

『あ、…えっと、その…』

ありがとうと言われ抱き締められた。わたし、今ものすごく恥ずかしいよ。

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