2個上の先輩【kzh】 (ページ29)

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『寝すぎたなぁ…』

朝ごはん食べてからずっと寝てた。お昼になっていた。
みんな今頃、眠い中授業受けてんだろうなぁ…

ｺﾝｺﾝ

ノック音が聞こえたから寮母さんか誰かだろうと思って返事をしたら、ドアが開いて見たら葛葉先輩だった。え？男子禁制なんですけど…

『先輩、、ここ男子禁制です、』

葛葉「あー…寮母…さんに、許可貰ってる、」

あー、ちゃんとそこはしてるんだ。先輩の事だから、何も言わずに入ってきそうだったから意外で驚いた。

葛葉「…写真みた、？」

『はい…迷惑掛けてすみません、』

葛葉「別に迷惑だと思ったことねえよ、何があっても俺が守ってやるから学校来いよ、」

「お前が居るのと居ないのとじゃちげえし」という先輩。
学年は違えと食堂で会えたり学校で会えたりするからいないだけでも違ったりするんだ。

葛葉「…お前、泣いた？」

『…へ？』

葛葉「涙の跡あっから、」

『あ、えっと…はい、』

葛葉「…ごめん、俺のせいで、」

先輩は、少し俯き謝る。

『先輩、顔あげてください、』

私は先輩の顔に軽く触れて先輩を見つめる。赤い瞳(め)が少し揺れ動く。ねえ、先輩。どうしてそんなに悲しい目してるんですか、

葛葉「A」

『はい』

葛葉｢ｽｩｰ……好き、」

先輩は、そういって私を抱き締めた。

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