2個上の先輩【kzh】 (ページ20)

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放課後になって、部活に行く人や帰る人委員会に行く人。そんな私は、昼に呼び出しを受けて佐藤くんを待っている。なんの用かさっぱり分からない。そんなに関わり無かったはずだけど…

佐藤「瀬戸さん、ごめんね。お待たせ」

『んーん、大丈夫。それで用って言うのは？』

寮に帰ってご飯前に少し寝たいから早く用件言って欲しいな、というのが本音。眠たいんだよね。

佐藤「あの3年生の先輩と付き合ってるの？」

あの3年生の先輩、、

『あー…葛葉先輩のこと？』

佐藤「うん、あの先輩と関わるの辞めた方がいいよ、表では女嫌いって言ってるけど裏では女ひっかえとっかえしてるって噂あるし…」

ちょっと待って、何言ってるのこいつ。あの葛葉先輩が女嫌いなのに女ひっかえとっかえしてるわけがない。私を抱き締めたりするときに、ただでさえ顔赤くするのに、、女慣れしてたら、それすらなくない？

『それは、ただの噂でしょ？鵜呑みにするのはちょっと違うんじゃないかな？佐藤くんは、葛葉先輩の性格知らないでしょ？人を下げるようなこと辞めた方がいいと…』

佐藤「これ。瀬戸さんとあの先輩だよね？」

佐藤くんのスマホの映し出されたのは、保健室でキスしてる写真だった。なんでそんな写真…

佐藤「これ、ばらまいたらどうなると思う？あの先輩モテるから大騒ぎだよね？」

『…ｯ､』

私には、一切好意はないはずなのに…ばらまかれたら先輩にも迷惑がかかってしまう。私からした訳じゃないけど、私の学生生活にも影響が出てしまう

『何が目的なの、』

佐藤「僕と付き合ってみない？」

は？何言ってんのこいつ、本当に。バカ？
あー…こいつの要望はわかった、ばらまかれたくなかったら付き合えということか？頭いかれてる、

佐藤「で？どうする？」

『わかっt…』葛葉「…A、」

『葛葉先輩、なんでここに…？』

ドアの先に葛葉先輩が立っていた。待って、どこから聞いてた？いつから居た？

葛葉「お前いなかったから、ローレンに聞いたらここに居るって、早く帰ろーぜ、」

佐藤「あの、今僕がお話してるんですけど…、」

葛葉「あ？誰だお前、」

佐藤くんが、葛葉先輩に話し掛けたけど誰だお前と返されてるのを見てるしか無かった。最悪の場合、殴り掛かる気しか無かった。

『せ、先輩、帰りましょう。じゃあまたね、佐藤くん』

先輩の腕を引いて教室から出ていった。

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