2個上の先輩【kzh】 (ページ18)

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葛葉 side

叶「ちょっと、葛葉！熱でもあるんじゃないの？！」

叶は、ビックリしていた。まぁ、だろうなとは思ったけど。先生にも驚かれたけど。サボってたからっていうのもあるけど、

きっかけは、瀬戸A。こいつの言葉に影響を受けたんだと思う。

周りの女には興味ねえけど、こいつだけには心を開ける気がした。隣で壁に凭れて寝ている瀬戸を見て軽く頬に触れる。
赤くぷっくりとした唇に長いまつ毛、寝ている姿も正直愛おしく感じてしまっているのは、こいつに惹かれているから。

カクカクしている瀬戸の頭を自分の方に寄せて、予鈴がなるまで携帯を弄ることにした。

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葛葉「おい、瀬戸、起きろ」

『ん、んん…せん、ぱい…、？』

葛葉「…おう、授業始まる、起きろ」

午後の授業が始めるから瀬戸を起こす。くそめんどくさいけど、こいつを起こして手を引いて教室に届ける。

周りの奴らがクソうるせえし、めんどくさい。
ギャーギャー騒いでんじゃねえよ、猿かお前ら。

こいつに、手出したらゆるさねー、ぜってえに。

葛葉「…A、またな」

俺はAの頭をポンと軽く置き教室まで見届け自分の教室に戻った。

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