2個上の先輩【kzh】 (ページ16)

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『ふぁ〜…ねむい、授業つまんな、』

ロレ「なあ、A」

授業中に小声でローレンに話しかけられ「なに？｣と返事をすると昨日葛葉先輩と一緒に帰ってたけどどんな風の吹き回しなん？と聞いてきた。「なんだろうね、分かんない」と軽く言ってノートの切れ端にいちごオレの絵を描いた。

ふと、屋上を見て誰も居ないことを確認してちゃんと授業受けたんだなって思って一安心した自分がいた。

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「ねえ、聞いた！？あの葛葉先輩が授業受けてたって！」

「葛葉くんが授業受けててびっくりした！メガネ姿やっぱいい！」

噂になるほどに、サボり魔だった葛葉先輩が授業受けた事に皆が驚いていた。まぁ、そうだろうな。そこまで予想は出来てた。

叶「ちょっと、Aちゃん！どういうこと！？」

『叶先輩、こんにちは。どういうことって、そのまま見た通りですよ』

叶「葛葉が、ちゃんと授業受けてたんだけどびっくりしたよ」

『感謝してくださいね。ただ、いちごオレをあげただけですから』

叶先輩が凄く驚いていた。あの葛葉が…と、僕が言っても聞いてくれなかったのにと言ってた。

葛葉「叶、」

「見て！葛葉くんと叶くん！…と、誰？あの子、」

葛葉先輩が叶先輩を探しに来ていた。

葛葉「…ちゃんと、授業受けたからな」

先輩は、私に向かってそう言って口角を上げる。なんでそんなに嬉しそうなの、この先輩。サボり魔だったのに、嫌いなことをしてるのに、

『まぁ、褒めてやらなくもないですね』

葛葉「昼、屋上集合な。叶行くぞ、」

お昼に屋上集合と約束をこじつけられて去っていた。
しかも、皆がいる前で。しんど、
悲鳴が聞こえたりするこの状況、どうするんですか、本当に

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