2個上の先輩【kzh】 (ページ11)

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葛葉 side

俺が瀬戸Aに出会うまで、いくつかあった。
イブラヒムと委員会が同じで、叶とイブラヒムを待ってたとき
嫌がりながらも少し笑う瀬戸Aに惹かれた。

たったそれだけ。多分これが一目惚れ、ってやつなのかと。
隠しては居た。

俺はサボり魔って名があるだけで、屋上にいつもサボっていた。
そこから見える瀬戸Aの居るクラス。

眠くてウトウトしたり耐えきれず机に伏して寝たり、ローレンと戯れたりしてる姿を見て、正直ローレンやふわっちが羨ましかった。女が苦手な俺からしたら、そんなのスキンシップは到底無理で、学年も違うし簡単に触れることさえ出来ない。

寮の食堂で、あいつを目で追いかけてるのが叶とイブラヒムにバレてはあいつの話で盛り上がった。どこが好きなのかとかすげえ問い詰められたけど、

叶にもらった飲み物が腐りかけてたのを知らずに飲んで念の為に保健室に行ったけど特に異常は無かった。
教室に戻るのもだるくて、少し寝てから行こうとベッドに寝るも目覚めたらそこに瀬戸Aが居て、同じベッドに居た。

可笑しいとは思ったんだよな、あの叶が腐りかけの飲み物渡してくるわけねえもん。確実に叶の仕業だ。叶は瀬戸Aが保健室に居るのを知っていた上だった。小休憩の時に叶が来てわざと俺を一緒のベッドに寝かせたに違いない、憶測だけど。

それから、俺のものにしたいと突然欲が湧いてきて、首筋に甘噛みしたりキスしたりした。我ながらやること早ぇな、とビンタされた痕を鏡で眺めた。まあ、当然だよな、喋ったこともほぼないやつに甘噛みされてキスされたら溜まったもんじゃねえ。

叶「くーちゃん」

葛葉「その呼び方やめろ、」

叶「僕がいい事教えてあげようか？」

葛葉「んだよ、」

叶「Aちゃん、明日1人で委員会らしいよ」

ニヤニヤしながら言う叶。は、んだよそれ、俺に行けって言ってんのか？バカじゃねーの、

葛葉「俺には関係ない」

ゲーム機を操作しながらそう言って、画面に集中した。
…行ってやらなくもねえけどな、別に、

なんて、考えていた。

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