2個上の先輩【kzh】 (ページ2)

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五月から六月に変わろうとしているこの季節。まだ、夏も来てないくせに、すごく暑い。ふざけんな、暑すぎだろ。

ルームメイトのりりむを起こして、寮母さんが作ってくれた朝ごはんを食べる。やっぱり、味噌汁っていつ飲んでも美味しいなぁ。

学年ごとに座席が別れてないから、取り合いになりかねない。
だけど、男女関係なく一緒に食べるのは気が引けるなあ…

しぃしぃとりりむ。そして目の前にはローレンと剣持と不破。
何この異様なメンバー。メンバー濃すぎでしょ、普通に。

ロレ「ねえ、A。牛乳飲めなかったよな？くれね？」

『まあ、いいけど…』

ロレ「よっしゃ、頂き〜」

ローレンが、私の牛乳を貰うと横から剣持が「カルシウムが足りてないから身長も伸びないだよ」と茶々を入れてくる。もう言われ慣れたよ。苦手なんだよ、口に残るあの味が。

『余計なお世話よ、剣持』

りりむ「A〜、もうお腹いっぱい〜」

『不破、りりむの残飯よろしくね』

不破にりりむが残したご飯を渡して、りりむの頭を軽く撫でた。
いつまでも可愛いな、本当に、この子は。
しぃしぃは、うん…黙々と美味しそうにご飯食べてるね、偉い偉い。

フワミネイトとAちゃん。と後ろから声がして、振り返るとイブラヒム先輩がいた。フワミネイトってなんだ。不破湊じゃないのかと心の中で突っ込むも、黙々とシャケとご飯を食べる。

イブ「え〜、Aちゃん無視？」

『何でしょう、私は今ご飯を食べているのですが？』

先輩、案外モテるんですから1年のグループにあんまり混ざらないで頂きたいな。視線痛いし、あんまり関わりたくないのが現状。

イブラヒム先輩は、委員会が一緒で私を見かけるたびに声を掛けてくる。やめて欲しい。私の穏やかライフ邪魔しないで。

また委員会でね。と言って友達であろう2人組の先輩の元へ行った。あー…でた、噂のサボり魔先輩。誰だっけ…

思い出した、葛葉先輩だ。まぁ、思い出したところで私には関係ないけどね。

ご馳走様、と言って手を合わせてりりむとしぃしぃと学校の準備をして登校した。

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